新潮文庫<br> タイム・トラベラー―時間SFコレクション

  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
タイム・トラベラー―時間SFコレクション

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 484p
  • 商品コード 9784102236017
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

流れるだけが時間じゃない!強者SF作家たちが腕によりをかけた時間料理の数々…。朝、目をさますと4日先の新聞が配達されてきた―。ファーマーの異色作「わが内なる廃墟の断章」の他、ラジカセ片手に若きアマデウスが活躍する話題のサイバーパンク「ミラーグラスのモーツァルト」、失われたバビロンの都が未来に甦るワトスン「バビロンの記憶」など、きわめつきの時間SF全13編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

拓也 ◆mOrYeBoQbw

30
SF短篇アンソロジー。伊藤典夫、浅倉久志両氏が80年に編纂した時間SFの傑作アンソロジーですね。両御大が当時のベストを集めただけあって、近年のアンソロジーでも良く再収録されてる傑作が並びます。どの作品も後のSF小説や映画、ドラマに大分影響を与えてますが、個人的にはP.J.ファーマーの『わが内なる廃墟の断章』。部分的には映像化や他の作品にアイディアが流用されてますが、これ全体で映像化するのはまだ先だろうな、という奇抜な作品で面白いですね(・ω・)ノシ2017/12/07

ニミッツクラス

27
87年(昭和62年)の560円の文庫初版。「スペースマン」「スターシップ」に続く新潮のSFコレクションの第三弾で、一ヶ月も経たずに二刷が出た。時間アンソでカバーの著者代表はファーマー。それ以外の面子も眩暈のするほど豪華で内容もしぶとく、却って表題(表題作は無い)が弱く感じる。「…モーツァルト」は過去への干渉は分岐を産むだけだから気にしないと割り切った作品。鉄板「ウィネトカ」は人生細切れリピート男の話。拾い物はデイヴィッド・レイク…「逆行する時間」は人生は前へ進むが“歴史は後退”と言う無茶振り。★★★★☆☆2024/01/11

亮人

25
約十年ぶりに再読。再読だが、ほとんど覚えてなかったのでOKでした!白眉はファーマー「わが内なる廃墟の断章」。異様な設定を徹底的にシミュレートしており、読み応え充分。これがこの絶版本にしか収録されていないとは勿体無い。チェリイ「カッサンドラ」の技巧やナイト「アイシーユー」の解説のネタなど、初読時には理解していなかった事が今回は理解できたり、読書力の進歩も感じたw。レイク「逆行する時間」のタイムマシンもかっこよかったし、大満足の時間SFアンソロジーでした!!2016/03/24

葵衣

16
時間SFの短編集。タイムパラドックスを扱ったもの、時間の逆行など、一風変わった作品が多い印象。一番のお気に入りは『わが内なる廃墟の断章』。タイトルも素敵。他には『時間層の中の針』『カッサンドラ』『逆行する時間』もよかった。『ここがウィネトカならきみはジュディ』『しばし天の祝福より遠ざかり……』は既読だったけれど、もう一度読んでもやはり面白い。2016/05/03

アヤネ

8
ファーマーの異色作「わが内なる廃墟の断章」の他、ラジカセ片手に若きアマデウスが活躍する話題のサイバーパンク「ミラーグラスのモーツァルト」、失われたバビロンの都が未来に甦るワトスン「バビロンの記憶」など、きわめつきの時間SF全13編(Amazon)。。。久しぶりに短編を読んだが、どの作品も内容の濃い作品。特に、シルヴァーバーグ「時間層の中の針」、シェフィールド「遥かなる賭け」、バズビイ「ここがウィネトカならきみはジュディ」は印象に残った。「ここが・・」は、人生の時間をランダムに過ごしていく発想が面白かった。2017/05/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/511487
  • ご注意事項