内容説明
自由に操れる予言者“マハディ”をでっちあげろ!イスラム世界の権益を一手に握るため、謎の老スパイの提案を受けCIAが仕組んだ奇想天外な作戦“ミラージュ計画”。ハイテクノロジーを駆使し,KGBや英国情報部をも巻き込んで、果して奇蹟は演出され得るか?計画実現に命を賭けた男たちの壮絶なスパイ戦と、戦いの中に花開いたみずみずしい恋を描く国際スパイ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
4
スパイ小説ってえもんがありまして、東西は冷戦の真っ最中
まー
2
A1991/01/15
wei xian tiang
2
英国の情報機関が徹底的にKGBに浸透されていた時代を背景にした傑作。欧米世界からのイスラーム観がオリエンタリズムそのものであるが、小説としてはこの上なく面白い。2019/01/11
hina
2
ざざざと再読。ダイナミック!2013/03/14
fritzng4
1
スペースシャトルまで使ってイスラム教の予言者をでっちあげるという壮大かつ荒唐無稽な計画をめぐって米英ソ三国の思いが交錯する。そもそもの発想・プロットが滅法面白く、ディテールも丹念に描かれているからぐいぐい読める。CIAの高官がマレーシアの奥地に住む謎の老スパイのもとを訪ねるという導入部がまたいい。そしてKGBが白羽の矢を立てたバレリーナとMI6のジンメルとの緊張感に満ちた関係も中盤の読みどころ。冷戦時代の作品なのに古びた感じが全くない。『レッド・スパロー』ってこの作品にインスパイアされてるのかしら。2021/11/27