新潮文庫<br> 暗殺者 〈下巻〉

新潮文庫
暗殺者 〈下巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 401p
  • 商品コード 9784102204023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

232
話は二転三転、敵だとおもって潜入したら味方してくれたり、味方だとおもって会いに行ったら命を狙われたり。そもそも誰が敵なのか、自分自身が何者で、目的は何だったのか。相手はこちらの記憶がないことを知らない。だから不規則な行動を勝手に罠だと勘違いしたり、記憶喪失の事実を打ち明けたところで信じてもらえない。私は自分が誰なのかわからない、ということを誰かにわかってもらうのは、こんなにも難しいことなのか。フラッシュバックする記憶は〈本物〉の記憶なのか。アイデアの妙。訳者あとがきにある、飛行機のエピソードも良かった。2021/08/09

absinthe

157
面白かった!記憶を徐々に取り戻すボーン。ボーンは、カインは、デルタは、いったい誰なのか。混濁した記憶と取り戻しかけた記憶が混ぜこぜになっていくが。忍者の様に見えないように動き回った上巻と異なり、派手なアクションが増えて手に汗握る。関係者の数がやたらと多いが混乱しにくいのはさすがの筆力か。映画とは随分違ってしまった。どちらも悪くないが、小説の方が好きだな。2022/07/05

セウテス

89
【J・ボーン】シリーズ第1弾下巻。後半に入りスパイアクションらしい、スピーディーな展開となり一気読みとなった。やはり前半は人物や状況の説明に力点があり、かなりスローな進行だっただけに、やっと本作を楽しめる。ボーンは、いったい何者かと本当の敵は誰なのか、この二つを探す上でサスペンスが増すのだが込み入り過ぎだろう。物語を理解する前に、人物関係を確認しながらの作業は今一つ波に乗れない。私的は勧善懲悪では無いにしろ、スッキリと一応の完結を感じたい。記憶を取り戻したら、感動や予想外の結末がある位が良かったと思う。2020/05/18

NAO

80
こういう話ではお決まりともいえるが、記憶を失ってしまっているジェイソンには誰が自分の本当の見方なのか見分けがつかない。誰かと会うたびに何か事が起こるというのでは、そのストレスは尋常ではないだろう。しかも、彼は過去にかなりひどい精神的ダメージを受けているらしく、何かの拍子でフラッシュバックするとぎれとぎれの記憶が、彼を苦しめる。ジェイソンは、正義のヒーローか? それともとんでもない極悪人か? どうもその辺りがはっきりしない。しかも、すっきりしない終わり方。2019/10/01

hit4papa

60
ジェイソン・ボーン三部作の第1弾です。大物テロリスト カルロスをあぶりだすべく仕立てられた暗殺者カイン=ジェーソン・ボーン=デルタ=米国情報部員デービッド・ウェブの活躍を描いています。満身創痍になりながら知力、体力総動員のアクション・シーンが見所となっています。読み進めながらハラハラドキドキというのは、まさにこのことだと実感するでしょう。読後の満足度は高いのですが、プロフェッショナルな主人公にしては、甘ったるいシーンが多く、ストイックさが欠如しているのは気になるところです。些細なことですけどね。2020/01/17

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