出版社内容情報
大きな政府か、小さな政府か――。いまなお経済学を揺るがし続ける命題の中心にいた二人の天才、その知られざる横顔を描く。大きな政府か、小さな政府か――。経済と政治を百年にわたって揺るがし続ける大命題をめぐり、対立した経済学の二大巨頭。世界恐慌からの回復期にあって、二人の天才はなぜ真っ向から衝突したのか。正しかったのは一体どちらなのか。学界から政界へ、イギリスからアメリカへと舞台を移しながら繰り返された激しい抗争、そして知られざる信頼と友情の物語を巧みに描いた力作評伝。
ニコラス・ワプショット[ニコラス ワプショット]
久保 恵美子[クボ エミコ]
内容説明
大きな政府か、小さな政府か―。経済と政治を百年にわたって揺るがし続ける大命題をめぐり、対立した経済学の二大巨頭。世界恐慌からの回復期にあって、二人の天才はなぜ真っ向から衝突したのか。正しかったのは一体どちらなのか。学界から政界へ、イギリスからアメリカへと舞台を移しながら繰り返された激しい抗争、そして知られざる信頼と友情の物語を巧みに描いた力作評伝。
目次
魅力的なヒーロー―ケインズがハイエクの崇拝対象になるまで 一九一九~二七年
帝国の終焉―ハイエクがハイパーインフレを直接経験する 一九一九~二四年
戦線の形成―ケインズが「自然な」経済秩序を否定する 一九二三~二九年
スタンリーとリヴィングストン―ケインズとハイエクが初めて出会う 一九二八~三〇年
リバティ・バランスを射った男―ハイエクがウィーンから到着する 一九三一年
暁の決闘―ハイエクがケインズの『貨幣論』を辛辣に批評する 一九三一年
応戦―ケインズとハイエクが衝突する 一九三一年
イタリア人の仕事―ケインズがピエロ・スラッファに論争の継続を依頼する 一九三二年
『一般理論』への道―コストゼロの失業対策 一九三二~三三年
ハイエクの驚愕―『一般理論』が反響を求める 一九三二~三六年
ケインズが米国を魅了する―ルーズベルトとニューディールを支持する若手経済学者たち 一九三六年
第六章でどうしようもなく行き詰まる―ハイエクがみずからの『一般理論』を書く 一九三六~四一年
先の見えない道―ハイエクがケインズの対応策を仲裁に結びつける 一九三七~四六年
わびしい年月―モンペルラン・ソサエティーとハイエクのシカゴ移住 一九四四~六九年
ケインズの時代―三十年にわたる米国の無双の繁栄 一九四六~八〇年
ハイエクの反革命運動―フリードマン、ゴールドウォーター、サッチャー、レーガン 一九六三~八八年
戦いの再開―淡水学派と海水学派 一九八九~二〇〇八年
そして勝者は…―「大不況」の回避 二〇〇八年以降
著者等紹介
ワプショット,ニコラス[ワプショット,ニコラス] [Wapshott,Nicholas]
1952年英国生れ。ジャーナリスト、作家。「タイムズ」や「オブザーバー」誌などで記者・編集者として活躍後、アメリカに拠点を移す。現在は新聞やテレビのコメンテーター、大学の客員教授としても活躍中
久保恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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