新潮文庫 アップルｖｓ．グーグル―どちらが世界を支配するのか

ボーゲルスタイン，フレッド【著】〈Ｖｏｇｅｌｓｔｅｉｎ，Ｆｒｅｄ〉/依田 卓巳【訳】

新潮社（2016/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 393,／高さ 16cm
• 商品コード 9784102200261
• NDC分類 007.3
• Cコード C0198

出版社内容情報

ＩＴの二大巨人による情報革命と熾烈な戦争――。その真相に切り込む、現代生活の未来を占う貴重なインサイド・レポート！

その戦争は2007年に勃発した。アップルのiPhoneとグーグルのアンドロイドの発表で幕をあけたモバイル戦争、それは単なる開発競争だけではなく、法廷闘争に発展し、周辺企業の買収で火花を散らす泥臭い総力戦だった。その勝者はＩＴ業界だけではなく、世界を支配する……。モバイルをめぐる革命と戦争の真相に切り込み、現代生活の未来を占う貴重なビジネス・ドキュメント。

内容説明

その戦争は２００７年に勃発した。アップルのｉＰｈｏｎｅとグーグルのアンドロイドの発表で幕をあけたモバイル戦争、それは単なる開発競争にとどまらず、法廷闘争に発展し、周辺企業の買収で火花を散らす泥臭い総力戦だった。その勝者はＩＴ業界だけではなく、世界を支配する…。携帯電話をめぐる革命と戦争の真相に切り込み、現代生活の未来を占う貴重なビジネス・ドキュメント。

目次

序章
第１章　月面着陸ミッション
第２章　アンドロイドはｉＰｈｏｎｅを超える
第３章　発売まで二四週間
第４章　友だちだと思ってた
第５章　裏切りの結果
第６章　どこもかしこもアンドロイド
第７章　ｉＰａｄがすべてを変える―巻き返し
第８章　ミスター・クイン、このままでは処罰を下すことになりますよ
第９章　ついに来た「コンバージェンス」
第１０章　一画面ずつ世界を変える

著者等紹介

ボーゲルスタイン，フレッド［ボーゲルスタイン，フレッド］ ［Ｖｏｇｅｌｓｔｅｉｎ，Ｆｒｅｄ］
米ワイアード誌の寄稿編集者として、技術およびメディア産業に関する記事を執筆。フォーチュン誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ＵＳニューズ＆ワールド・レポート誌のスタッフライターも務め、ニューヨーク・タイムズ・マガジン、ロサンゼルス・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙にも記事を提供している

依田卓巳［ヨダタクミ］
翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mitei]

アップルがいかにしてiPhoneを世に発表したのかその裏話がよかった。しかしグーグルが最終的には勝ちそうだなと思う。

2016/06/29

[田氏]

前々職での経験からAppleと公取委と携帯キャリアへの恨み節が尽きない身ではあるが、それを差し引いてもiPhoneは全く好きになれなかった。Appleの設計思想や販売戦略は何かにつけ閉鎖的で独占色が強く、それが色濃く出たiPhoneは肌に合わなかったのだと思う。AppleにもGoogleにも強いエゴがあるとは思うが、どうせ振り回されるなら営利的なエゴよりも開発者的エゴの方が自分には合っているらしい。iPhone開発のエピソードにワクワクしたのは、そこにはまだ開発者気質を見出すことができたからかもしれない。

2018/06/25

[もりけい]

iPhoneやAndroidの登場と変化をリアルタイムで経験してきても、その裏で何が行われていたのかは明らかではない。そんな当時の2社の状況と戦いぶりが手に汗握る内容で読みごたえがあった。

2016/06/04

[氷柱]

264作目。12月5日から。いかなる切磋琢磨があって現在の世界のスマホ市場があるのか、今後どのような市場になっていくのか、さらにその市場に付随するメディアの争いの歴史や将来の展望も書き綴られている。特に著作権周りがなじみが薄くやや取っつきにくい感じはしたが、権利を求めた裁判が多発していたことは読み取れる。とにかく言ったもん出したもん勝ちの世界であるといった感じ。最初はトラックがメインだったが、町用の車が出来てからは機能よりもデザインなどの非実用的な部分に重きを置かれるようになったという話が印象的。

2016/12/08

[Saint Gabriel]

近年、Googleに押され気味のApple。iPhone7が発売予定だがどう巻き返すか見ものである。ちなみに私はGoogleファンだがジョブス氏のビジネス能力は認めている。彼の御冥福を祈りたい。

2016/09/08