内容説明
スザンナが消えた。あの忌まわしき魔道師の水晶球“十三番目の黒球”とともに―。“狼”との死闘の前後、秘かに支配力を増していた第四の人格マイアの意志のもと、スザンナは妖魔の子を産むためにひとり1999年のニューヨークへと転移していた。何者かに操られるように行動するマイアの意図とは。そして、残された一行に彼女を追う術はあるのか。いよいよ大詰めの第6部、緊迫の開幕。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’74年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる
風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生れ。武蔵大学人文学部卒業。『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
121
スザンナが消えてしまい、それを探しにということなのでしょう。1999年のニューヨークへということですが、この中にも作者の作品が出てきます。あまり書いてしまうといけないのでしょうが、まあありとあらゆることを考える作者ですね。2016/07/21
ぐうぐう
28
第Ⅴ部で『呪われた町』のキャラハン神父が登場した時は、独立した作品群を繋げ、キング・ユニバースとでも言うべき世界観を構築する意図があるのだろう程度にしか思っていなかったが、続く第Ⅵである『スザンナの歌』を読み進めていくと、事態はもっと複雑で込み入っていることが徐々に判明してくる。1997年のNYでローランドは、キャラハンが登場するキングの『呪われた町』という本の存在を知る。これは単にメタフィクションな構造でキングが戯れているわけではない。(つづく)2021/06/14
あっちゃん
23
スザンナを追って、またもや、この世界に(笑)そして、スティーブンキングの目立ちたがり屋さん感がハンパナイ(  ̄▽ ̄)下巻はキャラハン&ジェイクの話になるのかな?2016/12/28
トムトム
18
某海辺の町で、幸運を呼ぶウミガメのキーホルダーを買ってしまった。この本のせいだとおもう2019/08/12
Sakie
16
「刺すような青色」の目をした子供とはなんてこった。エディはくたばり損ないだった頃が思い出せない程、見違えてでっかくなった。この時代にいると、ローランドの存在感を食ってしまうくらいだ。しかしこの展開に耐えられるか。そしてサイ・キング、いよいよお出ましなのか。あなたがクリムゾン・キングなのか? さあカマラ・カム・ナイン!2017/09/17