内容説明
なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で“黒衣の男”を追い続ける孤高の男がいた。最後の“ガンスリンガー”、拳銃使いのローランド。彼はひとりの少年と出会い、ともに旅を続けるが―。“黒衣の男”とは何者なのか?ローランドの過去とは?そして、“暗黒の塔”とは…?幾多の謎を秘めた壮大な探求の旅、ダーク・ファンタジーの金字塔が、いま開幕する。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’74年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる
風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生れ。武蔵大学人文学部卒業。『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
138
長大な物語の序章である本書ではまだはっきりとしたことがよく解らない。黒衣の男を追い、暗黒の塔を目指すガンスリンガーの物語というだけがはっきりとしている。解説によれば、この<ダーク・タワー>シリーズはキングの作品世界の中心となる壮大なサーガとのこと。今まで読んできた作品、そしてこれから読む作品に何らかの形で影響し、また繋がりがあるようだ。これはやはり読むべき物語だと確信した。ガンスリンガーが目指す<暗黒の塔>には一体何があるのか。数々の謎を孕んだ壮大なキングのダーク・ファンタジーはたった今始まったばかりだ。2018/01/29
なぎさ
71
キングは1970年から2003年にかけて膨大な時間を費やして<ダーク・タワー>シリーズを執筆。今回の世界は何もかもが奇妙に歪んだこの世ならぬ異境。主人公は拳銃使いのローランド。最後の<ガンスリンガー>が<黒衣の男>を追いながら幾多の謎を秘めた壮大な探求の旅を続けていく…2016/08/28
ロア
51
ついに読み始めました!シリーズ全巻を手元に完備。読まずに何年も温めてたけど解禁です!読んでしまうのが勿体ないというのはもちろん、キングのライフワークとも言うべき偉大な本作品に対し、読者として自分が分不相応だと感じ、読むことを控えてたのです。このシリーズ以外を再読しまくる修行を経て、ついにこの時を迎えられ感無量。読んでる途中で、この本はキングからの挑戦状だ!と気付いたよ。贅沢にも恐ろしい事にこの1冊が丸々プロローグで伏線なんだ!本気でついてこれるか試されてる!もちろん受けて立つ!!!(。 ・`ω・´;)2016/02/07
市太郎
44
キングの全7巻からなる壮大なカルトファンタジーの第一巻。前書きを読むだけでもこの作品に対する著者の並々ならぬ執念がうかがえる。この巻を読むのは角川版も含めて3回目くらい。いつもこの荒廃した世界観に惹かれて読みたくなってしまう。今回の新潮版は加筆されている部分があるらしい。これは壮大な物語のプロローグに過ぎない。多くの謎というかよくわからない部分が残るので全巻読破したいがその道のりは果てしなく遠い。「黒衣の男は砂漠の彼方に去りガンスリンガーはその後を追った」やがて目指すものの壮大さが垣間見え、ため息がでる。2014/01/08
ヒロ
33
全16冊からなるダークタワーシリーズの1冊目。プロローグにあたる部分らしい。読み始めは世界観に慣れなくて読みにくかったが、後半からは一気読み。異次元の世界の話で時間の軸が変転している世界。主人公のローランドが「黒衣の男」を追いかける話。ジェイクという少年と出会ってからが話は面白くなりましま。ローランドの過去について語られたり、ジェイクはどこから来たのか?とかこの世界がどんな世界なのか知るためのまさにプロローグ部分なのかもしれません。2冊目から本格的に話が面白くなるそうなので楽しみです!2017/02/27