内容説明
アメリカ先住民に伝わるお守り“ドリームキャッチャー”。人類を襲った侵略の悪夢は、その魔よけさえもすり抜けてしまったのか。エイリアンにとり憑かれたジョーンジーを追うヘンリーは、瀕死の床にいる旧友ダディッツに救いを求める。はたして彼は人類を守る“ドリームキャッチャー”となるのか?慟哭が待ち受けるクライマックス。究極のホラー大作も、ついに大団円を迎える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
90
ベーコン!?こういうのがこの作家の妙ですね。 話としては、逃げるものが目的を持っているのだろうけど、それがあまりはっきりわからないし、追うものがあまりにのんびりしてる感じがして緊迫感はないです。 ただ、自殺したロシア人女性の死に様は恐怖ですけど。 ドリームキャッチャーは遠い過去にも今現在にも存在するのか?解ったようなわからないようなきがする。 で、こんな終わり方…。 それにしても、アメリカ人はそんなにベーコンが好きなのか? 2020/04/07
カムイ
53
キングには珍しいSFアクションでした。4巻の長大な物語で色んなことで集大成な作品でもある。舞台はデリーの町から始まり、友情の物語であり、宗教的な旅に導きにより、また邪悪なものに立ち向かう仲間たちとどれも取っても、思い出される作品がある、【スタンド・バイ・ミー】であり【ザ・スタンド】であり【デット・ゾーン】であり、そしてあの【IT】ありと盛り沢山でした。キングは交通事故を起こし再起不能までと言われましたがそこから不死鳥のように復帰しました。今ではミステリーまで書いているようですがそこはキングの味付け炸裂です2023/08/13
おすし
29
原作はエイリアン物ホラーを出しにしたばっちし友情物語だった(涙) 映画は原作の話の流れにちゃんと沿いながら徹頭徹尾お下品B級ホラーに仕上がった別方向な傑作(笑) 白血病のダディッツをヘンリーが迎えに来るシーン、映画では「ここで死んでしまうより行ったほうがいい」と言って母親は涙を呑んで明るく送り出すのに対し、原作では「いやよ。お願い、あの子を連れていかないといって」と泣いて取りすがったり罵ったりの大騒ぎで引き留めようとする。どっちの態度も母親だなぁと号泣…。でも“ベーコン”って…笑かすな~このメリハリw2022/03/31
志田健治
25
ここに来て個人的には衝撃を受けました。1〜3巻まではふむふむなるほどさすがすごいな、などとキング氏の世界にどっぷり浸っていました。そしてこの4巻!映画を何度も観ていたせいか、ページを二度見してしまうほど驚いたのです!それはネタバレになるので語りませんが、これが真ドリームキャッチャーだったのだと感銘を受けました。いや〜、ジョーンジーとミスターグレイの心理戦は凄まじいです。次第に人間味溢れるグレイさんには、やっぱり人間って魅力的なんだなと思います。ああ、ダディッツかわいいな。またどこかでダディッツに会いたい。2017/08/09
さるる
20
〈スクービー!スクービー・ドゥ!やらなきゃいけない仕事があるぞ!〉この言葉が胸の中に響いてる。ジョーンジーもヘンリーもオーウェンもダディッツもロバータもみんな仕事をやりとげるために敵や自分と戦った。本当の脅威はなんだったのか実のところよくつかめていない。脅威は去ったのだろうけど、ヘンリーとジョンジーの今後はどうなるのだろうかと思ってしまう。ハロー、暗闇、我が友よ。暗闇が深さを増していくように思えてならない。ドリームキャッチャーにからめ捕られたものは悪夢だけではなさそうだ。2015/09/24