内容説明
“クソは変わらず日付が変わる”をモットーに、メイン州の町デリーで育った、ジョーンジー、ヘンリー、ビーヴァー、ピートの4人組。成人した今、それぞれの人生に問題を抱えながらも、毎年晩秋になると山間での鹿撃ちを楽しんでいた。だが、奇妙な遭難者の出現をきっかけに、いやおうもなく人類生殺の鍵を握る羽目に―。モダンホラーの巨匠が全精力を注いだ畢生の大作、開幕。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年メイン州生れ。貧しい少年時代から恐怖小説を好む。高校教師、ボイラーマンといった職業のかたわら執筆を続け、’74年に『キャリー』でデビュー。好評を博し、以後『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを生み、“モダンホラーの帝王”と呼ばれる
白石朗[シライシロウ]
1959年生れ。早稲田大学第一文学部卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
122
4分冊で1,400ページを誇る本書はいわば21世紀の、いや、0年代の『IT』と云えるだろう。というのも本書の主人公たちは4人の少年達であり、かつて5人目の発達障害の仲間からそれぞれ特殊な能力を得た男たちだ。この構成が“IT”に立ち向かった7人の男女という構成と似ている。ジョーンジー、ヘンリー、ピート、ビーヴァーら4人の仲間に彼らのかけがえのない5番目の仲間、発達障碍者のダディッツらと遥か以前から宇宙人と戦ってきたエイブラハム・カーツ率いる特殊作戦部隊と宇宙人ミスター・グレイとの3つ巴の攻防戦の物語なのだ。2023/03/13
散文の詞
86
最初にUFOや宇宙人の記事を書いてるので、そういう話を書くのだろと思いながら読み始めた。 すると、登場人物には特殊な能力があると、これを書いておかないと後々困るから、って感じで、かなり長めのまえがきがあって、それから本文が始まる。 あらすじにもあったけど、奇妙な遭難者を4人組が助ける。 これが、宇宙人なの?って思ってたら…。 怪しい光に、軍のヘリに、奇妙な生物、動物たちの大移動、過去の出来事(後々何かの影響があるんでしょう)などなど、どうなるかこれから楽しみだ。 2020/04/02
カムイ
46
久々のキング、全4巻の1冊目で不穏な雰囲気を漂わせています。キングには四人の主要人物が登場する【IT】も同じ構成になるのであるがこちらは成人になり日々の代わり映えしない生活に突如として不気味な現象が起きるのである。冒頭、未確認飛行物体などのニュース記事を挟んだりしていて、今回は宇宙人が怪物として登場するのかと思っていたがそうでもなさそうだ、いったいどんな怪物が出てくるか期待したい🤩今回も下ネタや下品な表現はちょくちょく出ますがこれが無いとキングでなくなるので予定調和です😆4人の運命は危機的な→2023/02/11
志田健治
27
おもしろすぎるぅっ!これもスティーヴン・キング制覇を決めた時、真っ先に読みたかった作品なのですが、ずっと我慢に我慢を重ねてきて、ようやくたどり着きました。なんせ映画版が大好きですので内容はすっかり頭に入っております。それでもおもしろい!だからこそ世界が更に掘り下げられておもしろい!もう、たまりません。四人のキャラも、ささやかなキラキラも、SSDDも最高にしっくりきます。巨匠お得意の回想シーンも素晴らしい!どうして涙が出ちゃうんでしょう。少年たちの正義感たるや、胸を締め付けてやみません。そしてダディッツ!2017/06/16
ゆぎ🖼️
24
全編SSDD(セイム シット ディフアレント デイか💧)クソだのシットだのひどい会話だけど得たいの知れないものを見たり体験をするとそうでも言って笑い飛ばさないと寒かったり怪我で痛かったりと先に進めないのかもしれない。(*_*)2021/01/26