新潮文庫<br> ウィンブルドン

新潮文庫
ウィンブルドン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102191019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

53
匂い系小説好きさん達の中で「名作」と言われているが、長いこと、絶版であった本。それが10月末に東京創元社から復刊することになりました^^性格は違うけど、自分や相手に対して最高のプレーを心掛けるツァプキンとキングの友情が素敵です。事件が始まる前に起きる、ツァプキンの亡命やデニスンのキングに対する卑劣なプレーへのツァプキンの復讐も胸を熱くさせます。ツァプキンがキングと女王を護るためにベストのプレイを出来なくした事件に関しては首謀者の動機には「この糞野郎、地獄に堕ちろ!!」と思います。しかし、本当に名作です!!2014/09/26

りー

21
友情・スポーツ・サスペンスの三本柱。スポーツものの小説(と言っても僕はテニスか格闘技しかわからないのだけれど)は描写が貧弱だったり、知識が欠如していたりで噴飯ものが多いのだが、これはまずまず及第点。テニスの試合をメインには書いていないものの不具合は見当たらない。サスペンスや友情の要素は古き良き時代のそれであって、驚きこそ無いものの心地よい予定調和と言うべきか。気持ちの良い青春小説ではあるものの、絶版である事を考えるとコスパが良いとは言えないか。2014/03/19

珂音

13
前半はゲイリーとツァラプキンの間に生まれた友情、後半は怒涛のサスペンス。最高に面白い。2010/09/01

nirokuya

12
70年代の英国ウィンブルドン決勝戦を舞台にタイムリミットサスペンスを展開するとか、凄いとしか言えない。物語前半、ツァラプキンがソ連から亡命してキングとの友情を深めていく展開はイマドキのブロマンス的な雰囲気もあり、どちらかと言えばほのぼのしていた分、後半に入っての急展開は知らず知らずの内にジェットコースターへ問答無用で乗り込まされたよう。テニスの試合描写も手に汗握るような白熱した緊迫感が伝わってくるし、犯人との攻防もそれに負けず劣らずの緊張感が続く。とにかく面白い本だった!2013/06/19

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

10
大好きなスポーツ&サスペンス小説。本棚の整理をしている時に思わず手に取ってしまいました。親友同士である二人の天才テニスプレーヤーがそれぞれの弱点を克服し、ついにウィンブルドンの決勝で対決することになるのですが、試合直前、一通の脅迫状が届きます。白熱したラリーが繰り広げられる裏側で、サスペンスが静かに進行。しかも、片一方のプレーヤーだけが事件のことを知ることになり、何とかゲームを引き延ばそうと苦闘するのです。大分前に何度も繰り返し読んだ本です。お勧めですが、えっ? 絶版!?2014/03/31

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