出版社内容情報
科学は退屈じゃない! 科学が大の苦手だったユーモア・コラムニストが徹底して調べて書いた最高のサイエンス・エンターテイメント
ちょうどいい大きさの太陽、地球を甘やかしてくれる月、原子社会のセックスアニマル炭素、防護用コンクリートほどに頼もしい大気、そして無尽蔵のマグマ。地球万歳! ここは生物のパラダイスだ! イギリス屈指のユーモア・コラムニストが徹底的に調べて書いた、最高のサイエンス・エンターテイメント。イギリス王立協会科学図書賞、読めば文系のあなたも「科学通」に。
内容説明
ちょうどいい大きさの太陽、地球を甘やかしてくれる月、原子社会のセックスアニマル炭素、防護用コンクリートほどに頼もしい大気、そして無尽蔵のマグマ―。地球万歳!ここは生物のパラダイスだ!イギリス屈指のユーモア・コラムニストが徹底的に調べて書いた、最高のサイエンス・エンターテイメント。イギリス王立協会科学図書賞受賞、読めば文系のあなたも「科学通」に。
目次
第5部 生命の誕生(寂しい惑星;対流圏へ;波踊る大海原;生命の誕生;小さな世界;生命は続いていく;すべてに別れを告げて;存在の豊かさ;細胞;ダーウィン独自の概念;生命の実体)
第6部 わたしたちまでの道のり(氷河時代;謎の二足動物;落ち着かない類人猿;結び)
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
177
「惑星は一個、実験は一回」人類が生物を絶滅に追いやり、多様性を失うことに向かう事への警笛。締めの言葉としては些か性急ではありますが、言い得て妙ですね。余りにも多岐の事柄に触れるので、全ては触れられませんが、先ずは菌類の世界について。地球は彼らのもの。彼らに許されているので、我々もここで生きる事が許されていると言う件が良い。生物の分類法を整理したカール・フォン・リンネ。変態紳士として儂に知られていましたが、思う以上に陋穢やね。そもそも植物名は過去からそう言う傾向があった様ですが、、、何とかなって欲しい。2021/05/04
小梅
96
下巻は生き物の誕生についての巻。今でこそ、絶滅危惧種や絶滅してしまった種の記録や保全をしているが、かつて人間に殺戮されるという事すら知らず、警戒する事もないまま最後の一頭まで殺され、しかもゴミと一緒に焼却されてしまってた生き物がいたなんて…読了に時間が掛かってしまいましたが、良い本でした。2016/01/24
まーくん
56
上巻の物理学や地球科学の領域に引き続き、下巻は生物学の領域ー生命科学、遺伝・進化、人類の起源などについて。平明かつ思わずニヤリとしてしまうユーモアに富んだ文章で惹きつけられる。解説にもあるが「文系の著者が好奇心だけを頼りに科学の世界を紐解いてみせた」驚くべき作品。近代から現代にかけて、世界の成り立の謎に取り組んできた研究者達の人間味溢れるエピソードをふんだんに交え、科学発展の歴史を読み解いてくれる。そして最後に「自分がここに存在していることは途方もない幸運である」ということを自覚させてくれる。2018/04/28
KAZOO
50
下巻はどちらかというと、生命あるいは生物学に関するもので最近の成果なども取り入れられて説明されています。それはそれで結構楽しいものですが、私個人的には第Ⅵ部の「わたしたちまでの道のり」というところがネアンデルタール人やクロマニヨン人ということしか知らない私にとってはかなり新鮮なものでした。2015/01/08
akio
37
下巻は生物学?が中心。たんぱく質が~とか、DNAが~とか、個人的には難解なのですが、語り口が読みやすいからでしょうか、すいすい読みすめることができました。出てくる研究者たちがやたら人間くさいからかもしれませんね。やっぱり感染症のくだりはぞっとしますね…。でもそんな面も含めて命とそのメカニズムって不思議だな~と、それ以上に凄いな!としみじみ感じました。思い切り理系本なのですが、今生きているこの奇跡的な何かに思わず感謝したくなる一冊です。2017/03/13