内容説明
ママ特製チキン・スープ、自宅の庭に生える珍しい茸のシチュー、自家菜園でとれた野菜サラダ、愛情のこもったラム・レッグのロースト、もちろん年代物のワイン…。みんなおいしくて、完璧な凶器です。ひと味足りないから塩を取ってほしい?それはとても危険!なぜって塩も立派な凶器ですから。名シェフのアシモフが、16品のフルコースの献立にちなんで殺人事件を集めました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
何度読み返してるかわからないぐらい大好きな一冊です。アシモフって本当に短い言葉でサクッと何かを説明するのが上手で、彼が紹介しているからと言う理由で読んだ著者がたくさんいたなあ。2018/12/12
昼夜
27
エドワード・D・ホックの誕生日イベントで手に取ったこの本はスープから飼犬へのお土産までの16作品のフルコース、大変堪能いたしました。児童文学で有名なロアルド・ダールが推理小説も書いてるのかとびっくりしたりジェイムズ・ホールディングの図書館から盗まれた蔵書をとりかえすハル・ジョンスンシリーズを誰か1冊にまとめてくれないかなぁと思いました。2016/03/02
MASA123
13
おもしろい!!!。図書館の返却本の棚で見つけた本。 「ロボット3原則」で有名なSF作家、アイザック・アシモフが1984年に「食に関連する推理小説の名作」を集めたもので、16作品のうちアイザック自身のミステリー「黒後家蜘蛛の会」シリーズ(興味惹かれます)の1作も含まれている。16作品のトリックは、食品による毒殺のほか、食品が凶器になる(ドラマ「相棒」にあった)など多彩。翻訳者のあとがき「その手のミステリーの元祖というべき名作・・」なのです。最近読んだ女流作家のミステリーのトリックもあったね。 2022/12/02
おくちゃん
13
アシモフ博士の選んだ食に関わる16編のアンソロジー。既読の「特別な料理」「おとなしい凶器」が中でも優れているかな。さすがアシモフ博士ですね。2020/04/20
mejiro
13
キャロル・カイル「凶悪な庭」が初読みの中で特におもしろかった。ネドラ・タイアー「幸せな結婚へのレシピ」、いったい何回再婚してるの…。話に無理があると思った。スタンリー・エリン「特別料理」、ロアルド・ダール「おとなしい凶器」、ダンセイニ卿「二本の調味料壜」は既読。既読の3作が最もおもしろかったのと、他の作品に目新しい点がなかったせいか、新鮮味が薄く少々ものたりなかった。とはいえ、有名な3作を1冊で読めるいいアンソロジーだと思う。 2017/10/11