新潮文庫<br> バレンタイン14の恐怖

新潮文庫
バレンタイン14の恐怖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784102186060
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

バレンタインデーから連想するものといえば、チョコレート、あるいはプレゼント、それとも恋人との甘い一時でしょうか…。いやいや世の中そんなに楽しいことばかりではありません。光あるところには陰があり、愛の裏側には憎悪と恐怖が秘められています。おなじみDr.アシモフ推薦の、吸血鬼飛び交い、殺人鬼うろつく、世にも恐ろしい14のバレンタインデーを心ゆくまでお楽しみ下さい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ROOM 237

15
アメリカで88年刊行VDアンソロジー、編者アイザックさんはSF作家らしいが本書はホラーサスペンス風味。断トツ面白かったのはダニエル.ランサムさん「吸血鬼の贈り物」。情けない主人公と美女の組み合わせも伸び代があるし、乱立するきうけつきモノの中でも群を抜くリーダビリティ。読後にタイトルの意味が符号するという粋な計らい、鈍臭いので2日後に気付きました…まあ良過ぎて2日後も頭を過るってことですw 早速ダニーについて調査すると邦訳ほぼない&なぜか本名と使い分けているようで、あるものは読んでみたい。2023/02/07

藤月はな(灯れ松明の火)

12
バレンタインデーは何の日?恋人と過ごす日?好きな人にチョコ(外国ではカード)を贈る日?いいえ、バレンタインデーの起源は進んで責め苦を負った後の乱交です(黒笑)愛ゆえの殺人が横行し、死霊が憑りつき、吸血鬼が跋扈し、殺人鬼が彷徨い歩く身も凍り、ブラックな視点に爆笑せざるを得ないバレンタインデー。恋人たちの前で読むと顰蹙の目を買われること間違いなし(笑)ドMな人、怖くて面白い話が好きな人はぜひ、どうぞ。アシモフ氏の選択がナイス過ぎます。2012/01/11

シガー&シュガー

11
聖バレンタインデーに起こる悲劇や恐怖を扱う短編を集めてみました、な一冊。バットマンにBLをほんの少し香らせてネタにしたと聞いていたウィリアム・F・ノラン「ピエロに死を!」目当てで手に取ってみましたが、バットマン/ロビン成分は控えめ。それでもン十年前だったら萌えたんだろうなあ。他作品ではエドワード・ウェレン「見知らぬ訪問者」のハードボイルド風味も良かったけれど、終わってみたらアシモフの前書きが一番面白い感じ。他の本を差し置いてもこれ!というアンソロジーではなかったかな。2017/06/29

MIKETOM

7
バレンタインデーに発生する殺人その他の出来事アンソロジー14編。まあ、玉石混交。海外の翻訳物ってのは、理解できない作品は本当に理解できないのがある。やっぱお国柄なんだろう。”笑える悲劇”で面白かったのが『コルト24』、悲しい切なさの『帰還』あたりがまあまあかな。それから、ファンタジー系の話が何編か。”本物の”悪霊、吸血鬼、悪魔が出てくる。(『コルト24』は悪魔との取引もの)。吸血鬼もののラストはそうなるしかないわけだが、全体的にコミカルに描かれていてこれもまあまあ。ただまあ、全体的にはイマイチな一冊。2022/04/03

aki

1
バレンタインにちなむ(クリスマスのやつもそうだったが、あまりバレンタインとは関係ない短編も多し)短編を収録。キングの『キャリー』の元ネタかもしれない「コートの将軍とバレンタイン・キッス」が秀逸。人は、どこまで残酷になれるんでしょ。「見知らぬ訪問者」は主人公が、なんでそこまで頑張るのか不明だったが、最後の一文で理由がわかる。手術後の体で、そんなに頑張ったら、いかんでしょ。毒婦対毒婦の対決がおもしろい「幸せな結婚の秘訣」。最後に、いい夢を見たね「帰還」、悪魔のいう通りにしとけよ「コルト24」などが印象的。2023/01/23

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