新潮文庫
チャップリン自伝 - 若き日々 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102185018
  • NDC分類 778.233
  • Cコード C0174

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

72
困窮の中、両親から直接・間接的に継承した芸の才能。微かな糸を、自力で手繰り寄せた芸の道。ボディ博士の喜劇と、老けて見せるために伸ばした髭などが礎となり、キーストン撮影所の”天の閃き”に繋がった印象。願わくばもう少し、その瞬間の心と頭の中を覗いてみたかった。加えて、映画に求めた「自由」に対する様々な制約が、創作意欲・欲望を押さえつけられなくなる過程も印象的。エドナは、もれなく著者の人生を彩る特別なヒトの1人。下巻の展開が楽しみ。なお、当時の挿入されたパンフや写真のセピア調も、著者の作品を彷彿。2019/07/17

著者の生き様を学ぶ庵さん

42
赤貧を洗う強烈なド貧乏時代から喜劇王チャーリー・チャップリンとしてブレークした直後までが上巻。ド貧乏時代に人間観察力を磨き上げるところは勉強になる。チャップリンの人間力・EQの高さが非常に強く伝わる。栄光からの凋落は下巻で味わうのだろう。2016/10/10

HIRO1970

36
⭐️⭐️⭐️高校の頃に読みました。登録忘れ?2015/05/25

井月 奎(いづき けい)

35
私にとって最高の映画人はチャップリンなのです。笑っているかと思うといつの間にか泣かされている、そんな魔法のようなことをしてしまう不思議な存在、チャップリンの自伝は一種不思議な味わいで、それは語り口が第三者的であることがもたらすのです。貧しいことや最愛の母親が精神を病むことも淡々とつづります。それが冷淡なのかと言うと決してそうではなく、自らを斜め上から自らが見ている、そんな感じなのです。その俯瞰的な目を持っているからこそ、後期の数々の喜劇悲劇人情劇の巧み極まりない入れ子構造の映画を創りだせたのでしょう。2016/12/30

Y2K☮

32
「独裁者」や「殺人狂時代」など長編も素晴らしいが、実は若い頃の短編の方が感性に快い刺激をもらえる。最初の邂逅も学生時代に見た「お仕事」だった。久々に自伝を読み、兄シドニィの存在の大きさに気づく。シャイで気難しく、自信と弱気の間で揺れる喜劇王にとって唯一心を許せる絶対的な味方。優れた創作者を育てるには厳しい助言者と同じ位そういう人も必要なのか。貧乏劇団のドサ回りから徐々に這い上がり、例の扮装でブレークしてからも良い作品を撮る為に妥協せず、共演者や上司とガンガンぶつかる。お金にもうるさいザ完璧主義者。下巻へ。2018/05/17

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