出版社内容情報
解決まで実に四百年。「フェルマーの最終定理」と並ぶ超難問を巡る有名数学者達の苦闘を描いた、感動の科学ノンフィクション。
17世紀初頭、大科学者ケプラーは、「同一の球を最も効率よく三次元空間に詰め込む方法は、果物屋のオレンジの積み方と同じ」という予想を立てた。が、一見簡単に見えるこの命題の証明にかかった年月は実に400年。「フェルマーの最終定理」に並ぶ超難問として知られ、20世紀末に天才数学者ヘールズがコンピューターを駆使して最終証明を果たした問題を巡る感動のノンフィクション。
内容説明
17世紀初頭、大科学者ケプラーは、「同一の球を最も効率よく三次元空間に詰め込む方法は、果物屋のオレンジの積み方と同じ」という予想を立てた。が、一見簡単に見えるこの命題の証明にかかった年月は実に400年。「フェルマーの最終定理」に並ぶ超難問として知られ、20世紀末に天才数学者ヘールズがコンピューターを駆使して最終証明を果たした問題を巡る感動のノンフィクション。
目次
砲弾とメロン―最初の問いかけ
十二球のパズル―ケプラー予想の誕生
消火栓とサッカー選手―二次元の場合は?
トゥエの二つの試みとフェイエシュ=トートの功績―二次元での解決
何人いっしょにキスできる?―ニュートン=グレゴリーの三次元接吻数問題
ボールをネットにくるんでみたら―三次元接吻数問題の解決
潰れた箱―ガウスによる三次元格子充填の解決
正真正銘の難問―ヒルベルトの問題提起
遅々たる歩み―上界を引き下げる
シアン事件―偽の解決
真打ち登場―へールズによるケプラー予想の証明
コンピューターとアルゴリズム―へールズの手法
それはほんとうに証明なのか―コンピューターと数学
蜂の巣再訪―離散幾何学の未解決問題
これはエピローグではない
著者等紹介
スピーロ,ジョージ・G.[スピーロ,ジョージG.] [Szpiro,George G.]
1950年生れ。スイス連邦工科大学で数学と物理学を学んだのち、スタンフォード大学でMBAを取得。ヘブライ大学で数理経済学と財政学の博士号を得る。いったんビジネス界に入るが、その後チューリヒ大学などで教鞭を執り、30本以上の論文を執筆。現在は科学ジャーナリストとしてスイス系日刊紙のイスラエル駐在特派員を務める
青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生れ。京都大学大学院で博士号を取得。翻訳家。2007年、日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろ
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Satoshi
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