内容説明
「病院勤務は悪夢だ」挨拶がわりに僕らはこう言う。研修医の地獄のシフトじゃ睡眠時間は当然不足、疲労は無限。クスリでもキメなきゃやってられない。しかもその日の入院患者が最悪。マフィアのそいつは知られてはならぬ僕の過去を知っているのだ―。疾走感抜群の語り口で病院内部と裏社会の暗黒面を鮮やかに描き、驚愕の結末が全米の度肝を抜いたメディカル・スリラー、上陸。
著者等紹介
バゼル,ジョシュ[バゼル,ジョシュ][Bazell,Josh]
1970年生れ。ニューヨークで育ち、ブラウン大学創作科卒業後、コロンビア大学医学部を卒業。映画脚本家、ニューヨーク市検死局などを経て、現在はカリフォルニア大学でレジデント(研修医)として勤務中。2009年、『死神を葬れ』でデビュー。ベストセラーとなった
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年東京生れ。上智大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
木村 武史
11
メディカル・スリラーというあおりに惹かれて手にしてみました・・・が、主人公の語りで話はどんどん進んでいき、メディカル・スリラーというよりクライム・アクションみたいな感じ。海堂尊作品やTVドラマERみたいなものを期待してはいけないです。最後の最後で「やられたっ!ちょっとくやしい」という感想。テンポもよくて、まあまあ面白かったです。2016/01/21
アーチャー
10
ヒットマンとしての過去を持つ医者を主人公にしたテンポの良いアクション小説。見事な手際の殺人術もさることながら、主人公の性格が残酷ではなく、スマート(賢いという意味です)な考えの持ち主なのでとても読みやすかったです。映画向きだと思っていたら、実際映画化の話はあったようでうすが、2012年現在、その話が進んでいる気配はありません。2012/04/13
空崎紅茶美術館
9
元ヒットマンである研修医がトラブルに巻き込まれてしまう本作は、現在と過去が交互に語られる形式で進む。スピード感もあるし、格闘シーンもあるしでなかなか面白かった。また、映画化も決まっているようで。読み終えた直後は、とにかく右脚が痛かった(泣)終盤、主人公の頭はキレているけど、痛すぎました… ★★★★☆2010/04/27
昼夜
9
好き嫌いが極端だろうな、私は面白かったしこった作りに感心した。日本の医療ミステリーを読んだからアメリカのメディカル・スリラーはどうだろう?と手にとったけどマフィアのオマケがついてきてブラックユーモアのてんこ盛りには閉口した。でも語り口はテンポが良くなかなか伏線も回収されていたと思う。最後に全部フィクションででっち上げだと書いてあったけどアメリカで病院の世話にはなりたくないと心の底から思った。2009/11/02
まるめろ
8
元殺し屋の医者が主人公のメディカルスリラー…とのことだが、どちらかと言えば映像作品向けの派手でサクサク進むアクションの感が強い。全体的に非常に軽い語り口で、時折ちょっと笑えるネタも盛り込まれている。しかしこの手のストーリーによくあるような、主人公が強くて勝ちましたというだけの結末ではなく、ちゃんと広げた展開が収束している。2020/02/29
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