内容説明
漁獲の異状を調査するトラウト夫妻は、生命の危険にさらされながらもケベックに渡り、頻繁に目撃される巨大な“悪魔の魚”の正体を追求する。事態の裏に蠢くのは多国籍企業「オケアノス」。オースチンとザバーラは、「海の番人」とは距離を置きつつも「オケアノス」の中枢へと肉薄してゆく。ローランの遺宝、消えたナチス・ドイツの飛行船―。歴史の真実が白日の下に曝される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつみかん
14
カッスラーさんのシリーズはピットもオースチンも、行き当たりばったりが過ぎる!それも味だとしても・・・(^_^;)2022/08/11
ドナルド@灯れ松明の火
11
上巻から少し間が開いたがすぐ戻れた。今回はバイオテクノロジを悪用?し、巨大で凶暴なサケなどを養殖し世界の海に放って魚資源を独占しようという悪巧みにNUMAが挑む。こういうシチュエーションでは元CIAのオースチンとザバーラのコンビがうってつけだった。いつものパターンながら伝説が実はホントだったという話と絡められるのが面白い。知らなかった伝説を知ることもできるしね。2013/11/23
對馬 正晃
8
クライブ・カッスラーの作品は、ヴィランとの対決シーンが割とあっさりという印象が拭えないですね。あまり引き延ばしてもつまらなくなるのですが、もうちょっとカタルシスが欲しかったです。2024/04/18
Richard Thornburg
4
感想:★★★★ 下巻に入って話は一気にひとつに! 冒頭の難破船と飛行船もひとつにつながった。 今回の悪者が海にバラまこうとしていたバイオフィッシュですが、本の中のようにピラニアまがいの獰猛さはないにせよ、現実世界では実際に流通とかしてるんでしょうね。 今回の作品はいつものカッスラー先生の作品とは少し話の拡げ方とまとめ方が違っていておもしろかったです。2012/10/02
スプリント
3
上巻に引き続き読了。各地で展開された謎が一つになり真実が判明し、解決に向けて総力を結集する。パターン化された展開ですがそれゆえに安心して読み進めていくことができます。おなじみのスタッフが次々と登場するたびににやりとできるのはシリーズ特有の楽しみですね。2014/05/03