内容説明
有力石油会社の首脳を糾合したうえ与野党の議員ら要人を抱きこんで野望を果たさんとする巨魁ザーレ。彼の配下から成る実行部隊は、いよいよ合衆国に致命的な打撃を与える作戦行動を開始した。当局はSEALや沿岸警備隊を投入して阻止を図るが、次々と返り討ちに遭う。ピットとジョルディーノは、未曾有の脅威に立ち向かうべく秘策を練る。二人はメトロポリスを救えるのか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつみかん
16
のっけから海難救助に始まって連続する危機的状況にハラハラとさせられる。それはお約束でもあるのに今作は、それらがピリッと締まっていて気持ちいい。(前作のアトランティスはもうひとつノってこなかったのは、読んでるこちらの問題か?どうだろう。)ともかく下巻へ!2022/07/19
橋川桂
14
本当にあの9.11テロの前の刊行なのかと何度も奥付けや訳者あとがきを見返してしまった。海からと空からの違いこそあれ、どうしたってあの事件を連想させずにおかない自爆テロが描かれるもので。作中ジュール・ヴェルヌを希代の予言者と持ち上げてるけど、本書自体大変な予言書になってないか。この邦題、ちょっとネタバレになってしまっているけど、日本での刊は翌2002年ということで、やはり訳者の脳裏にあのテロがあったのでは、と思うのはうがちすぎだろうか。2018/11/13
對馬 正晃
6
中弛みなところはありますが、やはりアクションシーンになると止められなくなりますね☆最終章を電車の中で読んでいて、なぜこんな場面を・・・?といぶかしんでいたら、思わずホロリときてしまいました(苦笑)2021/09/01
pangea74
3
バイキングの伝説、作家ジュール・ヴェルヌとノーチラス号にまつわる話や画期的な移転装置、そして大規模な被害をもたらす巨大な陰謀と、下巻もてんこ盛りの内容。敵キャラとの因縁の対決で、ピットがナイスなタイミングで登場したのがスカッとする。ラストは意外な人物が現れてビックリした。デビュー作の『スターバック号を奪回せよ』を読み直さないと。2016/07/19
ゆーぼー
3
ザーレの私設工作集団ヴァイパーは、予想を超えた破壊力を秘めていた。 熾烈を極めた海上での攻防戦はアクションものが好きな読者には、ゾクッとくるに違いない。 そしてマンハッタンの危機を乗り越えたピットにやってきたのは、劇的巡り合わせだった。 この作品を読み終えて、初めてピットという人間が見えてきた気がする。 やはりシリーズ作品は順番に読んでいくべきだね。2016/03/30
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