内容説明
はね殺した男のバッグには200万ユーロ。失業中の二人組は被害者を沼に沈め、金を持ち去る。だがそれは、誘拐されたうえ現場付近の倉庫から扼殺体となって発見された少女の身代金だった。クリスマス休暇で手薄なダンケルク警察では、プロファイリングを無二の趣味とする産休明けの巡査長リューシーが捜査に駆り出される…。異常心理が悪夢の連鎖を生む、フランス気鋭の代表作。フランス国鉄ミステリー大賞受賞、ポラール河岸大賞受賞。
著者等紹介
ティリエ,フランク[ティリエ,フランク][Thilliez,Franck]
1973年、北フランスのアヌシー生れ。ITエンジニアとして勤務する傍ら、創作を開始。2003年、第二作『タルタロスの審問官』で注目を集め、’06年、『死者の部屋』でフランス国鉄ミステリー大賞を受賞。リール在住
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年、千葉県生れ。早稲田大学卒業、中央大学大学院修了。中央大学講師、フランス文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayah Book
6
フランスのサイコサスペンス。中々物語に入って行けず、しばらく放置してしまった本。最後まで読んでみたらまぁまぁだったかな。「羊たちの沈黙」に似てますね。ヒロインの異常性がちょっと面白い。2018/09/03
コーデ21
5
映画「スマイルコレクター」の原作本ということで図書館で借りて読みました。映画は期待以上の拾いもの(主人公リューシー役のメラニー・ロランが実に魅力的~☆)だったので期待しましたが…映画のほうがインパクトあったかも?原作を過不足なくまとめてたし、映像もグロくて素晴らしかった(笑)でも、フランク・ティリエの作風自体は好みなので、次は「シンドロームE」を読む予定です♪2013/10/31
k.kishida
4
サイコパス犯罪小説なのだけれど、犯人の異常性の背景とか犯人を追い詰める女性警官の描写とかが弱くて、今一つ作品に入っていくことができなかった、残念。2020/06/07
yutaka
1
全く内容を忘れていたので新鮮でしたが、この内容であったので忘れていたのでしょう。悪くはないです。ドンデン返しも用意していますがなんせ2番煎じです。ホラーで突っ走ればいいのに。2014/03/03
セイベエ
1
『羊たちの沈黙』系です。そういう小説や映画の大ファンらしいのです作者が。それに完全に影響されていますが、意外と面白かったですよ。犯人の設定もふむふむと思ったし、それとは違う軸で(もちろん絡んでくるわけですが)二人の失業した男たちの人生があわわわわとなっていき、そして主人公の女警察官が魅力的かもですね。映画化狙ってるんだろうな…と思ったらもう映画になってDVDも出ているようです。映画だと邦題…『スマイルコレクター』ですって。どういう邦題なのかしら…。あの部分だけで強引にその邦題にしたのかしら…。2010/01/20
-
- 和書
- 魚がすいすい