内容説明
イギリスが検挙したテロリストを訊問したアメリカは、大失態を犯す。国家の思惑を背負いながらも互いに惹かれ合うアーヴァインとサリー。アーヴァインはアスワミーに繋がるアドレス「スマートマン」を発見したものの、発信元にはたどり着けない。テロリストたちの真の狙いとは?緊迫感が募っていく中、サリーはある符号に気づいた…スパイ小説の巨匠が放つ迫真の電脳諜報サスペンス!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
87
昔のスパイ行為の手法が盗聴ならば現代ではサーバー内の情報を入手するスパイウェアだ。冷戦時代からスパイ小説を書いてきた作者が時代の潮流に遅れずに最先端の諜報工作をきちんと描いていることに感服する。その敵もかつてはソ連、英国、イスラエルが中心だったが、現在ではテロリストへと移り変わっている。スパイ小説の名手フリーマントルの作品はそのまま諜報戦の変遷の歴史書になり得るだろう。テロリストとの戦いには終わりはない。第2、第3の敵が現れてくる。本書の結末は長いテロとの戦いの単なる1章にしか過ぎないことを感じさせる。2018/03/11
ジュール リブレ
30
フリーマントルの新作を読了。邦題のつけ方は言い得て妙、でしたね。サイバー戦争は、次世代の世界大戦だと聞いたことがありますが、まさにこんなことが、ドラえもんの世界のようにフィクションではなく、実際に起こりうる世界になりつつ有るんですね。平和な穏やかな繁栄、は、なかなか難しい。次作は、もう一つくらいチャーリー・マフィンシリーズが読んでみたいものです。2018/01/23
panam1927
27
★★★☆☆2017/08/01
わたなべよしお
18
やはり、この翻訳者は問題だな。何ヵ所も意味不明のところや表現を直すべきところが見つかった。せっかくのフリーマントル作品の魅力を半減させている。特に登場人物たちの権謀術数や微妙な駆け引きについて、じっくり読みたいところだつたが、翻訳がひどくて気が削がれた。2017/08/11
woo
12
フリーマントルだから書評はイマイチだけど迷わず発注^^派手な展開ではなく登場人物間の駆け引きや心理描写に重きが置かれている点はチャーリー・マフィンシリーズと共通項だが、何も得手でも無いサイバー空間を題材にしなくても(笑)やや読み難いのは皆さんご指摘の訳者の所為か?2017/08/19
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