内容説明
米国NSAの局員アーヴァインは暗号解読の専門家。中東のテロリストを炙り出すためのプロジェクト「サイバー・シェパード」を立ち上げた。その矢先に世界各地で同時多発テロが発生するが、被害は最小限に止まる。その立役者は英国MI5の諜報員サリーだった。次なるテロを阻むべく手を組んだ二人は、逃亡したテロリストの首魁アスワミーの行方を追ってサイバー空間を渉猟していくが…。
著者等紹介
フリーマントル,ブライアン[フリーマントル,ブライアン] [Freemantle,Brian]
1936年英サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。“デイリー・メイル”紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー
松本剛史[マツモトツヨシ]
1959年和歌山市生れ。東京大学文学部社会学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
87
御歳81歳の作者が2015年に発表したのはなんとサイバー空間を利用した対テロ工作を駆使するNSAのエリート局員が率いる面々の活躍を描いた作品だ。当時79歳の高齢にもかかわらず、最先端の情報端末を駆使したこのような作品を書く作者の創作意欲の旺盛さにまず驚いた。本書冒頭でも語られているがアルカイダが情報交換のツールとして使用していたのは今や誰もが利用しているフェイスブックだった。米国の一企業が開発したSNSが敵対者であるアラブ系テロリストにとってこの上ない便利な通信手段になっていたとはなんとも皮肉なことだ。2018/03/11
ジュール リブレ
30
フリーマントルの『消されかけた男』が世に出たのはいつのことだったろう。それから、ベルリンの壁は落ち、東西のスパイ戦は集結するかに思えたのに、今もなお、サイバー戦は拡大の一途。積みわらの中の針を探すかのようなITテクノロジーが、日に日に磨かれている。そのお陰で、いくつかの無差別テロが防がれているのは事実だろう。齢還暦を過ぎたフリーマントルの筆致は、時代を追い続けて色あせることがない。決して弱音を吐かず、先端の世界を追い続けて、見えない敵を探し続けて、下巻に続く。2018/01/21
わたなべよしお
26
さすがにフリーマントル。その実力、作品の質の高さは今さら、私が言うまでもない。ただ、今回はとても読みづらい。私が不得意な電脳空間の話だからかな、と思ったが、どうも翻訳にあるのではないか。2017/08/10
panam1927
26
★★★☆☆2017/07/31
しろくま
9
最後まで意味が分からなかった-_-b 下巻には行かないです。 あまりにも登場人物がグチャグチャしていて。 残念。 挫折2017/09/22