出版社内容情報
チャーリーがイギリスのMI6に銃撃された――? 彼に最後の罠をかけたのは、自国の情報機関なのか。エスピオナージュの白眉。
MI6部長は焦っていた。チャーリー暗殺を計画したが失敗。再び抹殺を企てるも、同組織内では早くも責任のなすりあいが始まっていた。一方でMI5はチャーリーを狙撃した犯人を突き止めるため調査を開始。そんな中、MI6がチャーリーに銃口を向けるのが目撃され、両情報機関の非難合戦はピークに。諜報員同士の騙しあいに次ぐ騙しあい、暗闘、嫉妬……。エスピオナージュの白眉。
内容説明
MI6部長は焦っていた。チャーリー暗殺を計画したが失敗。再び抹殺を企てるも、同組織内では早くも責任のなすりあいが始まっていた。一方でMI5はチャーリーを狙撃した犯人を突き止めるため調査を開始。そんな中、MI6がチャーリーに銃口を向けるのが目撃され、両情報機関の非難合戦はピークに。諜報員同士の騙しあいに次ぐ騙しあい、暗闘、嫉妬…。エスピオナージュの白眉。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
95
フリーマントルは1936年6月10日生まれというからもうすぐ80歳の誕生日を迎える。おそらくこのレッドスター三部作の完結をもってチャーリー・マフィン・シリーズは事実上の最終巻となるのだろう。名残惜しいことではあるが、本書に描かれたスパイの騙し合い、駆け引き、知恵比べの出色の出来をもってシリーズの締めくくりとするのもよいのではないか。2016/05/29
Tetchy
51
やはり三部作の最後を飾る本書は上巻の退屈さを我慢するに値するサプライズが待ち受けていた。下巻の230ページで明かされる衝撃の一行。それまでの全ての記述がそのまさかのサプライズを裏付けていく。そこからの展開はまさに怒涛。特に尋問のプロ中のプロ、ジョー・グッディの登場以後の物語の加速と爽快さはそれまで我慢をしてきた甲斐があったと十分思わせるほどだった。そしてまだまだチャーリー・マフィンシリーズは終わらないようだ。窓際の凄腕スパイ、チャーリー・マフィンを世界は必要としている。“Show Must Go On.”2015/07/10
KAZOO
45
むかしはロシアとかほかの国を相手に戦っていたのが今は同国人同士での権力闘争になって、延々と話や会話が続く感じです。チャーリー・マフィンシリーズはもう少し面白いと思っていたのですが、再度初めから読み直してみましょうかね。この感じだとまだ続くのでしょうね。2015/05/02
RIN
28
まさかこんな結末が待っているとは!やり切れなさすぎる。1977年に始まった本シリーズ。絶版になっているものもあって古本屋を探し回って全作踏破した思い入れの強いシリーズだ。第1作からさえない中年男だったチャーリーは最終作でも冴えない中年男だった。しかし人の価値はその頭脳と魂によって評価される。過酷なスパイ生活を終えていつか必ず幸せになってほしいと願いつつ、彼にとってスパイが人生であり日常である以上、どんな生活を穏やかで幸せな生活というのだろうかとも考えつつ。御年80歳を超えた巨匠に続編を望むのは酷だろうか。2018/06/02
ジュール リブレ
22
本作はイギリスらしいダイアローグ主体。チャーリーもそれほど出てこない。会話の中のひとことが勝負の分け目、そして相変わらず、サプライズのラスト。こう来るか。2014/12/19
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- 和書
- 戦後家庭科教育実践研究