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新潮文庫
待たれていた男〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102165430
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

異常気象で溶けたシベリアのツンドラ。その下から、後頭部を撃ち抜かれた男女三名の死体が発見された。男性二名は大戦当時の英米の軍服を着用し、女性はロシア人と見られた。身元の手掛かりをすべて剥ぎ取られた彼らは何を物語るのか?英米露三国の合同捜査を開始するに当たり、英国側ではモスクワのオフィスで紙飛行機作りに精を出すチャーリー・マフィンに白羽の矢が立った…。

著者等紹介

フリーマントル,ブライアン[フリーマントル,ブライアン][Freemantle,Brian]
1936年サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。「デイリー・メイル」紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー

戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生れ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

14
シリーズのうち、訪露の合衆国大統領夫妻が、露大統領夫妻と共に狙撃される「城壁に手をかけた男」の前作。読書に不都合はないようだ。スターリンによる虐殺の地ヤクートでも嘗て特殊収容所とされた跡地で、55年前の戦時には友好国だった英国人米国人等3人の遺体が発見される。ロシアの抑圧に反発する現地政府の手で、チャーリーは全世界に向けてのニュースでショーアップされる。ナターリヤ母子との束の間の平和はいつまで続くか。今回は重なる恨みを抱えるCIAからも危険な反発を予想される。チャーリーは戦時の暗い真実にいかに辿り着くか。2021/12/31

tom

11
フリーマントルのマフィンシリーズを再読中。イギリスの情報部に所属するスパイのマフィンさん、汚らしい恰好をしてウロウロと歩き、きつい言い方で周囲のひんしゅくを買うキャラクター。そういう彼が難問を解決し、彼を取り囲む有象無象の悪い奴らを貶めるというワンパターンの連作。この本の現時点での登録数は24。つまり、人気はない。そしてスパイ小説の類に多い切った張ったのアクションもない。でも、すこぶる面白い。2015/10/26

Tetchy

6
モスクワでの事件の発端、ロシア側の事なかれ主義による内部工作の策定、他国への協力要請に、それぞれの思惑を秘めたディベートゲーム・・・。毎度お決まりのパターンなのだが、全く飽きない。それはこれらのやり取りが非常に高度な知的ゲーム、インテリジェンスを扱った駆け引きであるからだろう。他国との共同戦線の中での駆け引き、国内ではチャーリー、ナターリヤをそれぞれ貶めようと画策している者達との丁々発止の駆け引きに加え、彼らの家庭でも他者に素性を知られまいとするための駆け引きが加わり、さらにスリリングになっている。2010/03/19

まさ

2
少しだけ、チャーリーが女々しくなってきましたね2019/12/04

KJ

2
チャーリーマフィン、モスクワ編第2作。やはりチャーリーは綱渡り。2009/09/10

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