内容説明
下校途中に誘拐された十歳の少女メアリ。彼女は、駐ベルギー合衆国大使令嬢だった。まもなく童謡をもじった犯行声明らしき電子メールが送りつけられ、FBI欧州連合版(ユーロポール)の心理分析官クローディーンが、犯人側との交渉役を務めることになった。わずかな手がかりから犯行の動機を探ろうとする彼女は、この事件が、虐待を好む小児性愛者たちの仕業だと気づくが…。
著者等紹介
フリーマントル,ブライアン[Freemantle,Brian]
1936年サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。《ディリー・メイル》紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー。『消されかけた男』をはじめとする英国情報部員チャーリー・マフィン、心理分析官クローディーン・カーター、米露捜査官コンビ、ダニーロフ&カウリーを主人公とした、それぞれのシリーズで知られる
幾野宏[イクノヒロシ]
1936年、京都生れ。’55年に上京し、故吉田健一に師事する。キニーリー『シンドラーズ・リスト』、デヴロー『時のかなたの恋人』、ライヴァ『ディートリッヒ』など、訳書多数
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感想・レビュー
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dynamonda
2
フリーマントルの作品は初めて読みました。誘拐犯のシーンと捜査チームのシーンでのそれぞれのやりとりで引き込まれていきました。上巻ではジョン・ノリスがクローディーン・カーターを犯人一味と疑ってたり、犯人グループの一人が捜査チームに混ざっていたりこの先どうなるのか期待して下巻を読みます。2013/09/16
Tetchy
0
犯人グループがたまたま誘拐したのが将来の大統領候補とも云われるベルギー駐在アメリカ大使の娘であるところがミソ。あえてその娘をテロ行為として誘拐したのではないところがフリーマントルらしい味付けだ。クローディーン・カーターのライヴァルとして登場するFBI人質交渉主任のジョン・ノリスは色んなエピソードで特異性を醸し出しているが、意外に腰砕けですぐに引き下がってしまったなぁ。そしてベルギーでの犯罪という事でフリーマントル作品恒例のFBI・CIAそしてユーロポールの混合チームとなって捜査に当るところが特徴的。2010/02/11
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