内容説明
ジェイソンは日本家電メーカーの辣腕営業マン。誰からも好かれ、過去には売上トップの成績を上げていたが、最近の業績はイマイチで、家庭でも妻との関係はギクシャクしていた。上司によれば、人を蹴落としてでも這い上がる“闘争本能”が不足とか。しかし、みずからが起こした自動車事故が転機の始まりとなり、彼は出世の階段を一気に昇りつめることに。痛快ビジネス・サスペンス。2007年ITW最優秀長編小説賞受賞。
著者等紹介
フィンダー,ジョゼフ[フィンダー,ジョゼフ][Finder,Joseph]
1958年シカゴ生れ。少年時代をアフガニスタン、フィリピンなどで過ごす。エール大卒業後、ハーヴァード大ロシア研究センターに進み、その後同大学で教鞭を執る。24歳のときにソビエト指導者とアメリカ財界人との癒着を暴露したノンフィクション“RED CARPET”で脚光を浴びる。以後、著名紙誌で数々の評論を発表。’91年に刊行された処女長編小説『モスコウ・クラブ』はソビエト崩壊を予言したものとして話題となった
平賀秀明[ヒラガヒデアキ]
1956年埼玉県生れ。早稲田大学法学部卒業後、通信社勤務などを経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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智哉
6
カートの善意は行き過ぎではあるものの、偶然の出会いを装った悪意の罠にも見えない。ジェイソンもケイトのプレッシャーに屈して舞い上がってしまった。それにしてもアメリカのビジネス界で、ゴーディのようなパワハラがまかり通るものか。2023/09/09
NNN
3
主人公が破滅の一歩手前まで行ってる描写から始まる。 たぶんこうやって企業人として上り詰め、こうやってころがりおちるんだろうなぁという結末までのアウトラインはたぶん見え透いている。 文章もうまいわけではない。 下巻でいい意味で裏切られることに期待して読み進めます。2012/07/08
himehikage
2
企業戦士が元陸軍戦士に好かれてしまう話。2009/10/07
かんちゃん
1
あっという間に読み終えた。 夢中になれた。 ドキドキした。 2017/09/26
コモリ
1
翻訳のセンスがちょっと。2013/06/17