内容説明
米国のハイテク企業に勤務するアダムは、いわゆるダメ社員。待遇の低さにも嫌気が差し、遅く出社、早く帰宅がモットー。ある日、友人の退職パーティを企画するが、経費は会社のコンピューターを不正に操作し捻出する。しかし、それがバレて上司から厳しい選択を迫られる。横領罪で55年の服役か、ライバル会社にスパイとして入社するか。アダムはこの窮地を切り抜けられるのか。
著者等紹介
フィンダー,ジョゼフ[フィンダー,ジョゼフ][Finder,Joseph]
1958年シカゴ生れ。少年時代をアフガニスタン、フィリピンなどで過ごす。エール大卒業後、ハーヴァード大ロシア研究センターに進み、その後同大学で教鞭を執る。24歳のときにソビエト指導者とアメリカ財界人との癒着を暴露したノンフィクション“RED CARPET”で脚光を浴びる。以後、著名紙誌で数々の評論を発表。’91年に刊行された処女長編小説『モスコウ・クラブ』はソビエト崩壊を予言したものとして話題となった
石田善彦[イシダヨシヒコ]
1943年北海道生れ。早稲田大学法学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
30
表題がちょっと、という感じで昔出版された当時に読んでいましたが、あまり印象に残りませんでした。ちょっとここでのレビューにはあまり関係ないことなのですが、この映画を最近見て読み直しました。映画のほうがスピード感があり、しかも出演者がリアム・ヘムズワース、ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、リチャード・ドレイファスという豪華メンバーで楽しみました。原作は非常に事細かに書かれているので映画鑑賞を補う面ではいいと思いました。2014/12/13
fukafkacraft
3
映画『パワーゲーム』原作。鉄壁のセキュリティに守られたプロジェクトの謎を探り、ハラハラヒヤヒヤさせてくれる007風味のスパイ小説としての醍醐味、有能な同僚上司を出し抜く痛快な経済小説としての醍醐味も味わえるプロットのしっかりしたエンタメ作品。面白くてサクサク読めるのだが、ときおり稚拙な表現が。例えば、「私は眼は血走り、髪は乱れ、まるで広告に出てくるモデルそっくりだった」という箇所。一人称で書いてるのに三人称が入り混じっていたりする。誤植もあるし気になってしまった。これから下巻へ。2016/08/18
ぺーいち
3
企業スパイもの。潜入が功を奏す絶好調の前半と、次第に追いつめられていく脂汗ものの後半。頂上から下り坂へさしかかる分水嶺のスリルがたまりません。2010/03/14
アッシュ姉
2
★★★★★ 最近の超ヒット作。他の作品も是非読んでみたい。2013/05/31
しっかりけちべえ
1
相変わらずの邦題ネーミングセンス。2014/07/01