新潮文庫
旅の終わりの音楽〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102155318
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0197

内容説明

1912年4月10日、豪華客船タイタニック号は、英サウサンプトン港から処女航海に出発した。船の楽士たちは、この航海のためにヨーロッパ7カ国から集まった。様々な生い立ちを持つ彼らの共通点は、音楽を愛し、この道を選んだ宿命を受け入れていること。年齢も出身も異なる彼ら一人一人が明かす、数奇な物語―発表されるや大反響を呼んだ、弱冠25歳のノルウェイ人作家による話題作。

著者等紹介

ハンセン,エリック・フォスネス[ハンセン,エリックフォスネス][Hansen,Erik Fosnes]
1965年ニューヨーク生れ。’85年に中世を舞台にした長編“Falketarnet”でデビュー。シェイブラー賞受賞。夫人とひとり息子とともに、ノルウェイのオスロ在住

村松潔[ムラマツキヨシ]
1946年東京生れ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケロリーヌ@ベルばら同盟

7
【第101回海外作品読書会参加】 明方の、静まりかえった通りを、一人の楽士が歩き出す。プレリュードの第1音。 それと気付かない程静かに始まった音楽に、一つ、また一つと音が重なっていく。低く物哀しい旋律に、幼い日の弾むような高揚が、星々の光に、世界に満ちる音楽の存在を感じた時の記憶が、残酷な運命に打ちのめされた苦悩が。楽士達は、運命の船に集い出航した。眼を向けなければ、耳を傾けなければ、誰にも気付かれない、美しい物、妙なる音楽。無名の人の生涯。それらが、丹念に綴られている。2018/01/16

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

6
**音楽小説**感想は下巻でまとめます。2012/09/30

anri0912

0
詳しくは下巻で。 何だかんだで読むのに時間がかかってしまった。2012/07/24

Ryosuke.*

0
”どんな時代にもイメージがあり、音がある。”人生に挫折し、絶望の果てにたどり着いた一隻の夢の船、タイタニック号。物語はフィクション化された音楽隊の人物一人一人をなぞり、人生のいろいろな旋律を奏でる。結末はいつも悲劇であるように、人生も最後は死で終わる。だがそれでも、私たちがすることすべてが無駄な意味のないことであるはずがない。顧みれば宝石のように光る、見ることも手に触れることもできない光を、物語で、自分の心で感じる。人生はきっと、その光のために生きる。2014/07/13

littlelielittle

0
実話を基にしたフィクション。読み応えがあったなあ。2011/02/24

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