新潮文庫<br> ホテル 〈下巻〉

新潮文庫
ホテル 〈下巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102145029
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nakanaka

72
飽きさせることの無い怒濤の展開にぐいぐいと引き込まれました。群像劇ということもあってエンディングも人それぞれですが、総じてハッピーエンドだったのも良かったです。副総支配人で主人公格のピーターが2人の女性に良い顔してることに若干の不安もありましたが、最終的にはやはり出来る男は違う、という結末に。それにしてもここまでエンターテイメントを描くことが出来、かつ知識に裏打ちされた深みのあるストーリーを作り出せる作者には脱帽です。この話に影響を受けホテルを舞台にした作品が後に多く生み出されることも納得。2019/10/19

とも

29
★★★★想像通りの結末とはいえ、評判通りの完成された小説。あるホテルの1週間に起こるありきたりな内容といえばそれまでだが、客、従業員、経営者、それぞれ全くの他人が関係が絡まり合い、影響し合い、喜怒哀楽すべてが詰まった、まさしく宝石箱。2014/01/27

Makoto Yamamoto

14
上巻での布石を回収しながら、映画のように楽しめた。 自らをストリーテラーという作者ならでは展開。 ホテル買収も簡単には進まず二転三転し、交通事故も回収され、故障が多いエレベータもストーリーを終結へとつなげる役割を果たし、上巻でひどい部屋を与えられた老人がとんでもない人で、主人公達に道筋を示す。 時代背景が半世紀前なので黒人問題もからむ。 締めはカップルが二組誕生し、次の世代では戦うであろう二人が、お酒を飲み語るのも良かった。 これらの出来ごとが僅か一週間だったとは!さすが、アーサー・ヘイリー。 2021/08/15

きりぱい

9
面白かった。ニューオーリンズのホテルが舞台。買収される寸前なのに古いやり方を頑固に変えない総支配人に問題のある従業員たちと、若き副総支配人は奮闘。客は客で、貴賓室に泊る公爵夫妻のクレームや未成年の強姦騒動、こそ泥、黒人宿泊拒否など続くドラマが飽きさせない。最後はひどい騒動が起こるけれど、それぞれの悶着は安堵の決着を迎える。あ、キーケースは違ったか。ウェルズ老人がよかったなあ。2015/11/14

koo

7
 ホテルの買収話、主人公格の副支配人ピーターによる改革を中心に描きつつ様々な登場人物達にも様々な結末が与えられますが概ね読者の期待通りの善人悪人のはっきりした王道ストーリーですがそれが何より良かったです。ただ終盤の展開は予想外で作品後の未来は楽観できないにも関わらずかなりお気楽なエンディング、また登場人物達の「罪悪」「犠牲者」に対する配慮が著しく欠けていたのが気になりました。不満点はありますが満足度の高い群像劇でしたので引き続きアーサーヘイリーを読み進めたいですね。2024/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/359595
  • ご注意事項

最近チェックした商品