感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
76
アーサー・ヘイリーは「最後の診断」という病院モノから入って、想像以上に面白かったことから今回代表作の「ホテル」を読むに至りました。ベストセラーになったのも頷ける面白さでした。ニューオーリンズ最大のホテル、セント・グレゴリーを舞台にそこで働く人々の5日間を描いた群像劇。作品の核にあるのは、杜撰な経営により深刻な赤字に陥っているための買収話でしょうか。とても読みやすく、登場人物の描写も的確なのですぐ入り込めます。下巻が楽しみです。2019/10/11
とも
26
★★★★倒産寸前のホテル内で発生する様々なトラブルとそれに関わる人々の人間模様。前半は人物紹介で相当にだるいが、中程からは内容とそれぞれが関連し始め下巻に期待。2014/01/11
Makoto Yamamoto
12
再読本。「殺人課刑事」以来のアーサー・ヘイリー。「ストロング・メディスン」、「最後の診断」でも魅了されたが、本作品もいい。 時代背景がかなり前なので、金銭感覚は合わないが、当時のホテルの内部をシッカリ描いていると思う。 伝統的な大型ホテルの頑ななオーナー、赤字経営が続いていることを理由に買収を仕掛けるホテルチェーンオーナー。 イギリス貴族、Union、若き副支配人。 これからどうなるか楽しみな展開に。2021/08/14
koo
9
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーションで発見したアーサーヘイリー最高傑作と言われる作品。杜撰な経営で抵当期限の迫る南部の老舗ホテルを舞台とした群像劇が描かれています。頑固な経営者、精力的な副支配人、私服を肥やす従業員、一癖ある宿泊客と脅迫者、買収を目論むホテル王等登場人物達が個性的でそれぞれの入り乱れた人間ドラマがいちいち面白いですし南部らしい人種差別も描かれています。それぞれの人間ドラマがタイムリミットにどのように終息するか下巻が楽しみですね。2024/07/14
ことらいおん
5
ホテルが舞台の小説が読みたい!と思い立って、この本の前に二冊ほど見つけたけれど、どちらも私の求めていたものではなかったので途中で挫折してしまった。この本は読み始めてすぐわくわくした!出てくる登場人物たちの抱えている問題が今後、どのようにつながっていくのか楽しみだ。2014/01/21
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