内容説明
マイアミのホテルからスーダンの石油商人が転落して死亡する。問題の部屋にジミー・パス刑事が踏み込むと、女が呆然とたたずんでいた。殴打に使用された凶器も発見され、パスはこの女エミルー・ディデロフを拘束。不可思議な発言を繰り返す彼女は、精神科医ローナの鑑定に付される。一方、捜査を開始したパスには、FBIを通じて強烈な圧力が―。策謀と信仰がせめぎ合う戦慄の巨編。
著者等紹介
グルーバー,マイケル[グルーバー,マイケル][Gruber,Michael]
マイアミ大学で海洋生物学の博士号を取得。以後、レストランのコック、犯罪訴訟に関する郡の分析官などを経て、ワシントンで20年間、政府関係の仕事に携わる。その傍ら、ミステリー作家のゴーストライターを務め、『夜の回帰線』で正式にデビュー。シアトル在住
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年、奈良市生れ。早稲田大学卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yasutaka Hori
2
この、きっとさほど有名でない海外の、しかも現代(2006年)くらいのベタな題名の本。そもそもこの本とブックオフで出会うという偶然。というくらい、あえて選ばなそうな小説を読む楽しみ。何を書いているのかよくわかりませんが、要は古典文学でもないこうした題名の本を読むことになる偶然性も読書の楽しみということです。マイアミを舞台にした不気味な殺人事件。現場にいた女性を捕まえるが言動に不可解な点があり犯人と決めきれずにいる。そして、意外とボリュームがあり下巻へ!2017/02/09
Steppenwolf
0
この本は,新潮文庫のカタログから消えている。少々冗長に感じる。オカルトというのかなんというのか。前作夜の回帰線はオカルトで統一されていて分かりやすかったので今回は期待はずれである。2008/11/09
Ryosuke
0
松2009/10/21
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