内容説明
凶行は繰り返される。その動機も犯人も知っている人物はただひとり。身元を偽った人類学者ジェイン・ドウ―いま、彼女が仮面を脱ぎ捨て、犯人の前に立ちはだかる時がやってきた。風がやんだ炎暑のマイアミ。都市機能が麻痺し、警察も市民も奇行に走るなか、呪術師たちの戦いが火蓋を切る―。文化、科学、宗教、人種と、21世紀が抱える難題を巧みに織り込んだ力作に全世界が瞠目。
著者等紹介
グルーバー,マイケル[グルーバー,マイケル][Gruber,Michael]
マイアミ大学で海洋生物学の博士号を取得。以後、レストランのコック、犯罪訴訟に関する郡の分析官などを経て、ワシントンで20年間、政府関係の仕事に携わる。その傍ら、ミステリー作家のゴーストライターを務め、『夜の回帰線』で正式にデビュー。シアトル在住
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年、奈良市生れ。早稲田大学卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一ノ瀬ゆり
1
以前読了していたものを下巻のみ再読。『その人の美徳ゆえにその人を愛することなんて、誰にでもできる。(中略)でも、ほんとうの愛は愛されざるものがつくるのよ。わたしたちには誰にも醜い心の傷のような部分がある。そのことを誰かにわからせて、その傷をその誰かに愛させることができたら、それってすばらしいことじゃない?逆にその傷を愛する誰かになることも。』…内容的にはサスペンスというかホラーというかオカルトというか。本書で語られる呪術的な精神の捉え方が好き。2009/06/21
みーふぃ
0
つかれました
koz kata
0
ホラーであって推理小説ではないからこれでいいんだよ!というパワフルなオチでした。ま、これはこれでよし。2012/07/01
丰
0
20040701
Ryosuke
0
松2008/11/16