内容説明
無実の罪で死刑を宣告された子分の命を救うため、アルセーヌ・ルパンが立ち上がった!事件のカギを握るのは、代議士ドーブレックの別荘から盗み出した、金色に輝く“水晶栓”。そこへ、かの「パナマ運河事件」を思わせる疑獄事件と、美女クラリスをめぐる恋の恨みが複雑に絡み合い、代議士の策謀が天才怪盗を翻弄する。スリルの果ての逆転劇があざやかな、ルパン、生涯最大の難事件。
著者等紹介
ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864‐1941。フランスの推理作家。ルーアン生れ。小説家としての長い不遇の時代の後、40歳の時、友人の「とびきり面白い冒険小説を」という依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が大評判となり、以後「ルパン」シリーズは56編、国民の熱狂的支持により、作者の死まで書きつがれた。ルパンの作者としてレジヨン・ドヌール勲章を受章
堀口大学[ホリグチダイガク]
1892‐1981。東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。’79年文化勲章受章
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感想・レビュー
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のんの
4
シャーロックホームズを続けて読んだので、気分転換にルパンを。思ったよりも失敗するシーンが多くて意外だった。部下を大事にしているのがわかる場面は、いい親分じゃん、ルパンと思った。2024/05/19
なべ
3
アルセーヌ・ルパンの最大の敵は、この人だったのでは無いかな〜と個人的に思っています。手強くて、奸智に長け、不敵。『水晶 "の" 栓』という訳本が多いですが、愛着のあるこちらのカバーと堀口大學さんの訳で。
中島直人
2
(図書館)子供の時に読んで以来。懐かしい。2021/08/13
hata2
2
次から次へとルパンが裏をかかれる難事件もの。翻訳が古いので、所々フランス的ではない表現(例えば「南無阿弥陀仏」)が出てきてアレ?となる。2019/06/22
kenyoi
2
中学生の時に初めて読んだ作品。好きな作品の一つ。あとは「三十棺桶島」も好きだ。2011/11/12




