感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ipusiron
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1998/10/1読了
ぼくねこ
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1934年発表ペリー・メイスンシリーズ第5作。「私の友達の話なんですけどお」なんて調子で、いかにも怪しげで奇妙な依頼に来た女性に対して、いつもの高圧的な姿勢を崩してまで捜査に取りかかろうとするメイスンの性格の別の面が垣間見える。窮地に陥る(未来が見える)人間に対して、それを食い物にする/財力や権力で言うことを聞かせようとするThe Manという構図の時メイスンの闘志は激しく燃える。もちろん犯罪スレスレの遠謀深慮を巡らせた、ルーカス検事との法廷闘争も冴え渡っている。2022/01/11