新潮文庫<br> シャム双生児の秘密

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新潮文庫
シャム双生児の秘密

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  • サイズ 文庫判/ページ数 390p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102137055
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨッシー

7
なるほど……これは確かに異色作。他の国名シリーズと比べると論理的な推理とかはちょっと弱い気もします(というか解決編は作者さんずるいです笑)。事件自体も実はシンプルで、何かクイーン父子の推理がやたらと誤爆したり、本当は簡単なのにそれをやったらとこねくり回して長編にしてしまう、というやり方はなんとなくコリン・デクスターを思い出させました。しかしまぁ、やっぱりメインは火事ですからね、えぇ。迫り来る炎が無理なくミステリと融合しており、エンターテイメント性も含め、これはこれで一つの完成形・傑作ではないかと思います。2011/07/14

なべさん

3
いつもは創元推理文庫で読んでいたけどなかったので、新潮文庫で読みました。国名シリーズの10作目。山火事に会い、不思議な屋敷に閉じ込められるエラリー親子。そこには奇妙な医者の集まりがあり、エラリー親子は世にも珍しいシャム双生児に出会う。そして、お約束の殺人事件に巻き込まれる。被害者の手には半分のスペードの6が。山火事で追い込まれながらエラリーは謎を解き明かす。いつもの読者への挑戦状がなかったのだけど、新潮文庫だからかな?エラリーが父さんが死んでいると思って涙するところが、あぁ親子愛!!と感じた(笑)2013/05/06

nightU。U*)。o○O

2
著者にはとにかく真理を証明する不可能性への執念がある。「何があったのか?」を不可分ないパズルのように鍵を羅列することで爽快感を与えるのが推理小説の醍醐味でありながら、クイーンは論理的推断や公式的な人間心理を退けることで読者を真相から遠ざけようとする。ここには推理小説に収まらない「リアリティ」のダイナミズムがあり、そのために小説世界に左右されないもの、筋から来る感動がある。大家たる由縁だ。というのを強く感じた作でありながら、さすがにタイトルは詐欺かと思うわ。(奇抜に馴らされ過ぎた推理小説の先端より)2015/12/31

(≧c≦)

1
この本は今まで読んだ他のエラリークイーンの作品と比べると、面白くはなかった。つまらないわけではないのだけれど、山火事の緊迫感や舞台となる館の不気味さもよかったし、二転三転する事件もエンターティメントとしては面白いのだけど、謎解きがあまり面白くないのだ。面白くない、と感じてしまった一番の原因は真相に辿り着く前に犯人当ての場面が二度も入ることだろう。一度なら事件のややこしさを強調する効果があるし、いいかなぁ、と思うのだけど二度も入ると何か覚めてしまう。もう少しどうにかならなかったのかなぁ…2013/02/09

みなみくん

0
初クイーン。面白かった…2014/08/14

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