内容説明
マフィアとの癒着、女装趣味と乱交パーティー。自身にもスキャンダルの種は絶えないエドガーだったが、ケネディ兄弟との暗闘においても屈することはなかった。モンローの死、相次ぐ暗殺―真相は闇に葬られつづける。ジョンソン大統領は骨抜きとなり、人種偏見はキング牧師への攻撃に体現された。そして、「ウォーターゲート」を予見した後の死。残された秘密ファイルの内容とは。
目次
マフィアとの親しい交際
同性愛の現場写真
女装趣味と乱交パーティー
ケネディ一族のアキレス腱
最年少の司法長官ロバート
ケネディ兄弟とマリリン・モンロー
スキャンダルか罷免か
ケネディ暗殺をめぐる隠蔽工作
ジョンソン大統領を牛耳る
出自の謎と人種偏見、キング牧師暗殺〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
26
現代アメリカの深い闇。盗聴網をめぐらせ議員や大統領を脅迫、マフィアとは癒着、ケネディ暗殺にも噛んでいるかもしれないらしい…。2023/06/01
Willie the Wildcat
19
人間の欲・エゴ。世の中、聖人君子ばかりじゃないし、それでは世の中面白くない。ただし、反省すべきは真摯に反省。印象に残るのが「リーダーの影響」。基準は様々なれど、引き際の美学は大事にしたいと痛感。真摯に耳を傾けるだけ信頼できる右腕が、公私にいるかどうかか・・・。そして”軸”。数年前の検察を髣髴させるも、多くの志の高い人たちを信じたい!歴史、政治、犯罪学など、様々な面で楽しめた。2013/03/05
Tom Zacky
3
ふむ~。 ホントスゴイ(社会にとっては良く無いけどw)。 にしても、50年弱もFBI長官に留まることができた、心理・統率・恐怖的な分析をして欲しい。 かつ、アメリカの歴史を側面から見ることができて、おもしろかった^^2013/07/01
うたまる
1
アメリカという国はつくづく不正とそれを糊塗するプロパガンダの国だと思う。本書で描かれるように、マフィアとの癒着や不正選挙に塗れたケネディが歴代人気大統領になり、聖職者でありながら乱倫を極めたキング牧師がノーベル平和賞と祝日名の名誉を受ける。そして、本書の主人公フーヴァーは死後、高潔な愛国者として国葬の礼で遇される。これは騙す方だけでなく騙される方にも相当問題がある。こんなアメリカを「民主主義の手本」として崇拝し、こんなアメリカメディアを「ジャーナリズムの鑑」として尊敬する日本のメディアは、その最たるもの。2012/08/19
丰
0
19980601