新潮文庫<br> クリスマスツリー

新潮文庫
クリスマスツリー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 166p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102123119
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

父を亡くした少女は、ひきとられた修道院で一本の木と出会った。その小さな木を、少女は「トゥリー」と呼び、二人は友だちになった―いくたびも四季が巡り、トゥリーはみごとな木に育った。ひとりぼっちだった少女は、修道女として穏やかな日々を送っていた。私がトゥリーに目を止めたのは、そんな春の日のことだった…一本の木がおこした、やさしい奇蹟。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

30
この本は、1996年にアメリカとほぼ同時に出版された「クリスマスの木」の文庫版。ニューヨーク、マンハッタンの中心にある、ロックフェラー・センターのクリスマスツリーになった木をめぐるお話です。幼くして父を亡くした少女がひきとられた修道院で1本の木と出会う。そこから始まる優しい奇跡。ロックフェラー・センターのツリー🎄すごく綺麗なんだろうな✨️一度見てみたい😊自然がいっぱいの夢のあるお話でした。2024/12/19

pandakopanda

18
図書館本。少女と「トゥリー」の物語。2人の出会いや思い出話が気になって、一気に読んでしまいました。クリスマスツリーのひとつひとつに、いろんな人の思い出や想いが込められていると思うと、今までとは見方が変わりそうです。この舞台になったロックフェラー・センターのクリスマスツリーを見てみたい。短くかつシンプルなおはなしで、ちょっと切なくなるけど、とても心が温まりました。この時期に読めてよかった!2014/12/15

おぎにゃん

14
各章に一枚入っている小さな絵も可愛い。両親を失った少女が、ただ「一人」心を許した友達「トゥリー」。「二人」は、修道院の中で、共に育ち共に年老いて行く…そして…ニューヨークマンハッタンはタイムズスクエアで起こる奇跡…僅か158ページの短いお話なのに、彼女の生涯を丸ごと経験したような気持ちになれる。修道女として過ごしてきた、穏やかで敬虔な生涯を。そして、これからも続くであろう、彼女の穏やかな営みを…人間の本当の幸せとは何かを教えてくれる。そしてタイムズスクェアのツリーが見たくなる。そんなとても美しい物語です。2014/12/04

しばこ

13
世界一有名な、あのロックフェラーセンターのクリスマスツリーと、それをめぐる人々のお話。実際の出来事をヒントに書かれたので、昔あの場所で目の当たりにした時の感動を思い出しながら、その年その年でそれぞれの物語があったであろう木のことに想いが及んだ。クリスマスに読んでほしいお話。2019/12/25

エディン

13
今年のクリスマスは「クリスマスツリー」をいうステキな本との出会いがありました。ニューヨークのロックフェラー・センターのクリスマスツリーは1年間かけて探される。ほかの木と違う点、それは気品らしい。トゥリーと一緒に育ってきたシスター・アンソニーは、ニューヨークもクリスマスツリーも知らない。世間とは違った時間が流れているようである。それでいて、堅物ではなく、愛らしい。最近、シスターとお話をする機会があったが、結構ウィットに富んでいて楽しい。煩雑な世間からちょっと離れた時間こそ、クリスマスなのかもしれません。2014/12/24

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