内容説明
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後六十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
著者等紹介
サン=テグジュペリ[サンテグジュペリ][Saint‐Exup´ery,Antoine de]
1900‐1944。名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生れる。海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1929年に処女作『南方郵便機』、以後『夜間飛行』(フェミナ賞)、『人間の土地』(アカデミー・フランセーズ賞)、『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、’44年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず
河野万里子[コウノマリコ]
1959年生れ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
950
★★★★★ 不朽の名作。 児童書の代表格だが、大人が読んでも(又は大人になってから読むと)難解なように思う。 短い話の中に「おとなは、だれも、はじめは子どもだった」や、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない」等の名言があふれている。2019/03/01
zero1
743
大切なものは目には見えない。 どれだけの読者がこの一文の意味を考えただろうか。 説明不要の世界的名作。 小惑星にいた王子が地球に来る。 砂漠で不時着した飛行士と出会う。 サンテックス(愛称)は実際に飛行士で砂漠に墜ちた経験からこの作品を描いている。 フランスでこの作品は、10歳の子が読むものとされているらしい。 ならば、バラの意味とか「目には見えない」とか深く考えずに読んで感じればいいのかもしれない。 深く考えると、帽子とウワバミを見間違えてしまうかも。 意味不明の計算をする大人になるかもしれない。2018/10/19
mitei
697
20世紀に世界でもっとも売れた本といえば聖書、資本論と星の王子さまと言われるので興味を持って読んで見た。読んでみるととても幻想的な雰囲気の本だった。星の王子さまって不思議な存在だな。2017/01/26
ehirano1
668
小さい頃、そう、小学1~2年生くらいの頃に読み始めてはみたもののさっぱりわからなくてはや40数年が経過した今、ようやく読めました。子供ではなく大人に読んでほしいとのことですが、まさにそのとおりだと思いました。王子が訪れる各々の星は一見窮屈に感じるも、実はダイバーシティのメタではないかと思いました。この本には、大人になることでトレードオフとして失われる「何か大切なもの」が存在しています。2024/08/11
bunmei
579
世界中に愛された一冊。高校時代の彼女のが読んでいたので、手にとりましたが、当時は全く意味がわからなかった…(笑)先日、箱根の『星の王子さまミュージアム』を訪れ、デュペリの足蹠に触れる機会があり、何十年振りかの再読。王子は小惑星に咲いたバラの花との仲違いから様々な星に出かけ、いろいろな人に出逢います。それらのエピソードを通して、生きる意味や本当に大切なものは目に見える所に無く、心で探さなければならない事を教えてくれています。あまり深く読み取るというより、感覚的な感性で読み進めた方が良いと思います。2017/08/08
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