内容説明
映画監督コンスタンチンは25年ぶりにハリウッドを去り祖国ドイツの依頼で、ナチ占領下のフランスにいる。長年の夢「パルムの僧院」を映画にするため、愛すべき妻ワンダと若者ロマーノをまじえスタッフと共に南仏プロヴァンスで撮影に熱中していた。楽天家の彼に、忘れていた遠い昔の両親と自殺した姉の過去が去来する…。コンスタンチンと妻とロマーノの「愛と自由」への道を描く長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
櫻井
1
あの、サガンの小説の物憂げな女性の影は随分と薄くなってしまった2017/10/12
Quoirez
1
サガンらしさが作品全体を包んでいるのに歴史的社会問題がテーマとなっていて、読み応え抜群。サガン作品全部を読み終わったら、必ずもう一度読みたい。2011/07/06
clockworkpinoko
1
読了。ドイツナチス時代を背景に、サガンらしい男女の繊細な心理描写を堪能できる。歴史の中に潜む主人公コンスタンチンの苦しみ、生き様がよく描かれており、初期のサガンにはない世界観を感じる。主人公は「パルムの僧院」の撮影に挑む映画監督だが、この物語の方が映画化したら絶対に面白いと思う。それくらいに結末はせつなく、衝撃的である。 2011/11/09
南野
0
いい…2024/09/27
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