新潮文庫<br> ナナ 〈上巻〉

新潮文庫
ナナ 〈上巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102116012
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

5
初エミール・ゾラです。鹿島サンの『悪女入門』を読んで、すっごく読みたくなった作品。今知りましたが、これって『居酒屋』の続編だったのですね・・・そっちから読めば良かったかも。高級娼婦系の話が好きだから読んでみたのに、ナナ、女優じゃない?と混乱していましたが、女優ののちに娼婦になるんですね~・・なるほど。破滅させていくところがまさしく典型的なファム・ファタル。でも、カルメンとかマノンよりもナナのほうが何だか魅力的なのはなぜだろう。2011/07/21

里馬

3
記念すべき一冊2010/11/23

たびちゃん

1
鹿島茂さんの著書「パリ、娼婦の街シャン=ゼリゼ」「パリ、娼婦の館メゾン・クローズ」からよく引用されてた&ゾラの「居酒屋」の主人公だった娘の話し。俗に言う高級娼婦になっていく過程を書いてある。ナナって日本人でも親しみやすい名前ですね。さて、上巻を読んでみて思ったのは…なるほど。高級娼婦と立ちんぼの違いは愛嬌と運か…といった所。要は知名度があるか無いかが違い。ゾラさんはここら辺は緻密に調査される方なので間違いないかと2017/06/12

那生

1
洗濯女ジェルヴェーズの娘ナナは家を飛び出して後、ヴァリエテ座の女優となってパリの社交界で欲得に満ちた恋を繰り広げる。己の魅力を頼んで周囲の男を手玉に取るかと思いきや、年若い少年への純粋な想いを大切にしたがる一面もあるナナは、かなり我侭だけど魅力的です。ナナの強さというか強かさに比べてジョルジュやミュファの弱さがなんともはや。『居酒屋』と違ってあからさまな破滅を匂わされてはいないのにどことなく不穏で不健全な雰囲気でした。下巻でどう展開するのか楽しみです。2012/06/04

tsukamg

0
古い訳特有の言い回しで、多くの登場人物を把握しないといけないため、メモしつつ読んだ。ラ・フォロワーズとフォシュリーがメインかと初めは思ったがそうでもなかった。ミュファ伯爵の、童貞で大人になった人が肉欲を知る苦しみは、現在では考えにくい。世が頽廃にまみれてなければこうも苦しむまいにと思った。ナナが、老女婦人の屋敷を見て感銘を受けるくだりがよい。2017/06/29

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