新潮文庫 Star Classics名作新訳コレクション<br> 情事の終り

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新潮文庫 Star Classics名作新訳コレクション
情事の終り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102110041
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

「私」は妬心を秘め、別れた人妻サラを探偵に監視させる。自らを翻弄した女の謎に近づくため――。究極の愛と神の存在を問う傑作。

人妻サラとの道ならぬ恋から1年半。なぜ彼女は去っていったのか――捨てきれぬ情と憎しみとの狭間で煩悶する作家ベンドリックスは、その雨の夜、サラの夫ヘンリーと邂逅する。妻の行動を疑い、悩む夫を言葉巧みに説得した作家は、自らの妬心を隠し、サラを探偵に監視させることに成功するが……。鮮やかなミステリのように明かされる真実とは。究極の愛と神の存在を問う永遠の名篇。

内容説明

人妻サラとの道ならぬ恋から1年半。なぜ彼女は去っていったのか―捨てきれぬ情と憎しみとの狭間で煩悶する作家ベンドリックスは、その雨の夜、サラの夫ヘンリーと邂逅する妻の行動を疑い、悩む夫を言葉巧みに説得した作家は、自らの妬心を隠し、サラを探偵に監視させることに成功するが…。鮮やかなミステリのように明かされる真実とは。究極の愛と神の存在を問う永遠の名篇。名作新訳コレクション。

著者等紹介

グリーン,グレアム[グリーン,グレアム] [Greene,Graham]
1904‐1991。イギリスの教育者の家庭に生れる。大学卒業後、カトリックの学生と結婚して改宗。ジャーナリストなどを経て、1929年処女長篇となる『内なる私』を発表。’40年、政治権力と宗教の対立を描いた『権力と栄光』で作家としての地位を築く。’51年に発表された『情事の終り』は彼の名声を全世界的なものとした

上岡伸雄[カミオカノブオ]
1958年、東京生れ。学習院大学文学部教授、アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

122
著者の純文学的作品。作家であるモーリス(語り手)はエリート官僚ヘンリーの妻サラとの一旦途切れた不倫関係を復活させる。サラはヘンリーとの夫婦関係に絶望しヘンリーから逃れようとするが病死する。自信喪失のヘンリーはモーリスに同居を提案する…。ストーリーはきわめて単純であり、むしろポイントは不倫に悩んでいたサラを救えなかったカトリックの司祭を著者グレアム・グリーンが執拗に攻撃するところにある。グレアムグリーンが結婚を機に妻の宗派であるカトリックに改宗した事実をベースに読まないとわかりにくい、と思った。⇒2024/06/08

やきいも

110
『「ガーディアン」が選ぶ必読小説1000冊』の中の一冊。主人公ベンドリックスは美しい人妻サラと恋におちるが、結局は別れる。その後サラの夫から、サラがよく外出すると聞く。サラが会ってるのは一体誰なのか?ベンドリックスは探偵を雇いサラを尾行させるが…。一見、ミステリー小説の様ですが、実はやや難解な内容の純文学でした。作品を読み解くにはキリスト教(カトリック)の知識があった方が良いのかもしれません。東洋人の私にはピンとこない部分も。作品全体に流れる、モノクロのヨーロッパの洋画の様な雰囲気は悪くありませんでした。2016/01/11

NAO

71
雨の夜、かつての不倫相手サラの夫ヘンリーに会ったことから、彼女への執着と嫉妬に駆られたベンドリックス。探偵が暴いてゆくサラの奇妙な行動の底に潜む愛と信仰はあまりにも痛々しが、ベンドリックスの粘着質な愛情との対比が見事だと思う。人は、どうしても最後は宗教に頼らずにはいられなくなるという、グレアム・グリーン版『狭き門』。結局、彼女をそこまで追い詰めてしまったのはベンドリックス自身だったのではないか。静かな話だけに、凡庸すぎる夫ヘンリー、個性的な探偵とその子ども、サラの母親、と登場人物の個性が際立っている。2016/11/22

らぱん

64
これは強烈だ。人間の心の暗黒面を覗くことになる。嫉妬は妄想を産み妄想が嫉妬を育てる。増大した嫉妬は正常な判断を失わせ愚劣な行動を起こす。男の直截な心情の吐露にたじろいだが、これもまた告解だと思い至る。男は自分を徹底的に愚かな存在とし女の慈愛を際立たせ聖性を高めるが、実のところコインの裏表に過ぎない。恋愛も信仰も突き詰めていけば自己の探求に向かうことになる。彼らに向けて石を投げることはできないが、大いなる存在は出来の悪い自分の子供たちが可愛いのだろうと思えてきた。 単純な物語に深遠な主題を齎す傑作。2020/02/07

chantal(シャンタール)

64
物語の中のある重要な場面が、映像として強烈に記憶の中にある気がしていたのだが、大昔に観た映画「事の終わり」の原作だった。一つの真実がそれぞれの側面から見ると全く違う物に見える不思議。宗教的価値観を持たない私には「神の存在」についての議論は理解できないのだか、その狭間で悩む気持ちは分かる気がする。時にそう言った存在に、私もすがりたい気持ちになる事はあるから。「終わりの始まり」、全ての事には始まりがあれば終わりがある。同じように、何かが終わった時、それはまた何かの始まりでもあるのだ。【海外作品読書会】2018/01/27

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