感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tekka
3
映画(1958年版)をスクリーンで観た記念に読み返す。映画ではシナリオが改悪されているので、本作を読みながら脳内で映画のキャストを動かして楽しむ。2022/11/23
ロロ
1
偉大な死のあとに弱さと醜悪さが顔を出す。死を目前にした老人のもとに、親族が集まってくる。本格ミステリーの始まりのようだけれど、探偵も死因不明の死体もない。あるのは主要人物の弱さ。老人は賢く強かったが今は病の床に伏している。老人が好む次男は同性愛の傾向をひた隠しにしており、親友が自分の結婚のせいで死んだ可能性を感じて、妻と関わらず酒に溺れている。次男の妻マギーは旦那の愛が欲しくて、自分は熱せられたトタン屋根の上の猫だと話す。マギーは作者の母の姿かもしれない。個人の歴史を見せることが戦後に没落したアメリカ中産
しろ
1
☆6 マーガレットの必死さが滑稽なほどよく伝わって面白かった。『やけたトタン屋根の上の猫状態』という表現が笑えた。2009/09/13
koishikawa85
0
ようやく読んだ。面白い。田島氏が言うように、確かに原台本のほうがよいと思う。2011/01/30
trup
0
良い。利権争いで滲み出る人間の本性、ブリックの思考や態度の変化……本当、それらはどうでもよくて、ただマーガレットの必死さ健気さがひたすら素晴らしい。ダメ人間を愛する不可解な女性の思考を追い続けてたら、いつの間にか幕が下りてた。最後の「まあ、弱い人。……」の台詞に収斂された気がする。個人的には2010/05/09