感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
11
ふとむしょうに読みたくなって再読しました。高1以来なので、19年ぶりくらい。「野生の棕櫚」と「じいさん」という2つのパートが交互にあらわれ、モチーフが微妙に交錯するというW小説ですが、とにかく小説として巧すぎます。ヨクナパトーファ・サーガではないので、歴史的な軸はあまり焦点化されず、ややマイナーな作品と思われているかも知れませんが、地理的な軸がうまく使われており、フォークナーがいかに小説家として優れているかがよく分かる傑作だと思います。また、分かりにくい場面はいくつかあるものの、訳が非常に良いです。→2015/06/20
まふ
6
「野生の棕櫚」と「じいさん」という2つの物語が5つづつの部分に分かれて順番に途切れ途切れに書かれてある不思議なつくり。「野生の棕櫚」は駆け落ちした夫持ちの女と生活力のない男との何とも締まらない生活の物語、「じいさん」は監獄に入っていた男がミシシッピ川の大氾濫でうまく逃れるが身重の女を助けてさまよう話。この2つの話にはどこにも共通点はなく、著者の意図が測り兼ねる作品だ。フォークナーのもう一つすっきりしない側面が如実に現れた作品だ。ということで232ページ/405ページで挫折2020/12/31
nanao
4
パムクの小説談義 で強く推されていたので興味を惹かれて。訳は古いですが内容は古さを感じず、カラッとしたものの見方は現代的。中産階級男女の不倫話と囚人の不思議な運命が交互に語られ、自分から遠いはずの囚人の道行の方に惹かれるものの、間にかなりしょうもない不倫話が挟まることで、運命のしょうもなさ人生のやるせなさを立体的に伝えてきます。リーダビリティは、同時代の、ギャッツビーや鐘が鳴ると同程度と思われ、自分的には当たりでした。2022/08/06
抹茶モナカ
3
二つの別々の小説が交互に語られる。最後にクロスさせる村上春樹さんとは違うけど、二つで一つの作品。こういう手法って、昔からあったんだとわかる。古書として手に入れたのだけれど、復刊フェアで売られた本だったので、旧かな使いで、翻訳も素人でもマズイと感じた。気のせいかな?2013/02/26
ききほわ
2
郝景芳のオススメということで読む。 現代とは違う価値基準がベースになっているため分かりにくいが話自体の面白さや背景を想像しながら読む楽しさがあった。当時としてはセンセーショナルな内容ということだが、割と描写はふんわり。道徳というものの変容を考えさせられる作品だった。2022/01/30
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