新潮文庫<br> 大地 〈4〉 (改版)

個数:

新潮文庫
大地 〈4〉 (改版)

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月02日 16時18分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102099049
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

六年間の孤独なアメリカ留学生活を終え、故国に帰った王淵(ワンユァン)はひとりの女性と再会する。義母が自堕落な自分の娘・愛蘭(アイラン)のかわりに引き取って育てた孤児の美齢(メイリン)は、医学を志す美しい女性になっていた。美齢の自立した進歩的な考えに引かれ、淵はしだいに美齢を愛するようになるのだが――。激動の時代に翻弄されつつも、力強く生きる男女の姿を壮大なスケールで描く、大河小説の名作。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

128
アメリカでの亡命留学で新たな知識と文化を吸収した王淵だが、帰国を迎えた中国の現実は苦々しいものだった。アメリカにも中国にも馴染めない彼の孤独がフォーカスされており、何かと美化したり軽蔑したりとその痛々しさは冷静な筆致のなせる技。もっとも、このまっすぐさが帰国後の挫折で自身と向き合う苦悩や居場所や愛する人を見出すドラマを形作っているとも言える。「外国の習慣でも、悪いことばかりじゃありませんわ!」「僕たちは、何も恐れる必要がないんだ」—絶えず新たな問題と価値観を生み出す時代の変化の先に希望を託す著者を感じた。2018/09/12

夜長月🌙@読書会10周年

63
この巻の主人公、王淵は第一巻の主人公、王龍からみると孫に当たります。この間に歴史は激しく動き、中国は清朝の没落から辛亥革命、国民党の成立から共産党の創設にまで至ります。淵も否応なく時代に巻き込まれながらも6年間のアメリカ留学という別世界も味わいます。時代の流れとともに急激な変化の中で世代間の考えの相違も顕著になります。淵は前時代から見ると多くの自由や知識を得ますが個人の資質がそれ以上に大事であると感じさせられました。2021/05/23

Willie the Wildcat

56
心の故郷への路。目の前の現実に垣間見る1つ1つの真理を正面から受け止め、咀嚼。気づきが鍵。時代の変化や文化の違いを超えた不変の真理。周囲の支え・・・、愛情。全てを失い迎える王虎の最期に、「土の家」で寄り添う愛蘭の母が象徴。印象的なのが、価値観の狭間に落ち、王淵が苦悩する過程。「親の心子知らず」と痛感した私自身の経験が脳裏に浮かぶ件・・・。「土の家」もあくまで象徴で、やはり心。時代、国境を越えても不変な価値を問う。私自身のこれまでの人生を振り返り、唯々感謝の念。色褪せない作品だなぁ。2015/10/11

キムチ

48
西洋から見た革命前後の中国までが完結。文学の描く普遍性に痺れた。初読の際は、四巻が散逸した情景に感じられ、延々と王淵の苦悩が続く事にうんざりし、最後の王虎の死を前にした美麗との場面が感動的で涙をポタポタ落としたものだ。流石に感性が老いたので其を懐かしく感じる。全巻を俯瞰したら大地と苦闘する王龍夫婦、取り分け阿蘭の女性像が重い。次は梨花の生き方。残りは王淵の苦悩がこんなに今日的に感じられたことが再発見だった。革命を描く有り様に不満あろうけど私は筆者の意が其処に安住せず、人生を語りたかったのだとを認識した。2015/09/26

あたびー

43
(表紙これとちゃう)6年間の米国留学の後帰国した王淵は彼を義母と共に迎えた美齢に心奪われる。故郷に父を訪ねると王虎は老いて部下も雲散し、王淵の為に兄王二から多大な借金をしていた。混乱する国情の中従兄弟に勧められた職につきながら、王淵は美齢への思いを募らせていく。26歳にもなって余りにも幼い王淵の恋愛観にイライラしながら読むことになるが、それは作者が彼の心のひだを余さず描くからなのだろう。白人女性である作者が新旧思想の狭間で悩む中国男性の考え方をここまで把握しているのは見事だ。2024/04/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11577
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品