新潮文庫<br> 審判

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新潮文庫
審判

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102071038
  • NDC分類 943

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めしいらず

52
ひと一人社会的に尤もらしい理由で抹殺するなんて簡単だ。あるいは理由すら不要、もしくは後付けでどうとでもできるから。周囲の目は不穏な成り行きへの好奇に爛々と輝く。見ていないフリして横目で確と見張っている。信頼してはならない人は親身を装い近づいてくる。役人や肩書持つ者たちは虚栄心と保身の塊。裏で結託して民から意志を掠め取る。抗う者を排除する。一方のKは尊大で人から何かしてもらって当然と思っている。人を認めず物事を悉く悪い方に取る。公も個も腐敗している。受け入れ難きを唯々諾々受け入れ暗澹と生きる方が安楽なのか。2019/10/01

tera

8
最初から最後まで悪い夢を見ているかのようで、話の流れも人物の行動も脈絡がない。それなのに読んでいてとても面白く引き込まれた。2016/04/09

issue

2
夢のなかって、言いたいことがあるのに思い通りに伝えられなかったり、叫びたいのに叫べなかったり、足や手がもたついたり、また、自分だけじゃなくて、他人の言動がちぐはぐだったり、普段じゃ考えられない場所にいたり、辻褄の合わない展開になっても、ぜんぜん違和感を抱くこと無く、すんなりと受け入れてしまう。カフカの審判はそんな体をなしていて、まるで、つぎはぎだらけの夢を見ているかのようだった。かといって、幻想的だとか空想的だとかの要素ではなくて、リアリティあるんだけど妙に何かがずれているあの感じ。2021/01/05

脳のむくみ

2
ずっと前、多分高校生くらいの時に読んだが、内容は忘れていた ただ、バタパンという言い回しだけは覚えていて、古臭い言い方だけど多分ロールパンの事だろうと思った事だけは覚えていた 内容は、いつものカフカという程カフカを知っているわけではないが、コミュニケーションの不全、異物としての自己の存在を表しているように思った2017/03/20

aaboo

1
ドイツの不条理文学、「変身」に続く2冊目、最後まで主人公の罪の理由はわからず。意味も無く処刑されていく。2020/01/13

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