新潮文庫<br> 復活 〈上巻〉 (改版)

個数:

新潮文庫
復活 〈上巻〉 (改版)

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月21日 04時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 488p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102060186
  • Cコード C0197

出版社内容情報

青年貴族ネフリュードフと薄幸の少女カチューシャの数奇な運命の中に人間精神の復活を描き出し、当時の社会を痛烈に批判した大作。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

77
欧米の人と話していて「善」の観念が違うことがあるなあ、と思ったりしますが、ネフリュードフの物語は、善のチューニングに関わるものかも知れません。かつて意識高い系として、土地の私有に反対していた彼は、世間と折り合いをつけるために放蕩を知り、昔は純粋に愛した少女カチューシャを誘惑して捨てます。しかし、ある日陪審員として出廷した場で、殺人の疑いをかけられた娼婦としてのカチューシャに再会した彼は、贖罪のために結婚を誓いますが、そんなチャリティ活動に利用されるのは厭だと断られてしまいます。(続く)2020/08/11

syaori

74
全体に作者の高く美しい理想が満ちていてため息が出るよう。物語は、かつて愛し合った身分違いの男女が陪審員と被告として再会する所から始まります。二人は恋の失敗を機にそれぞれ放埓で「無価値な生活」に落込んだのですが、偶然の再会が主人公に昔の、他人も幸福となる幸福しか求めない「精神的な人間」を蘇らせ、彼女に対する罪の償いを決意させます。しかしそれを通して彼の目に開けるのは弱い者、貧しい者が搾取され苦しむという不条理な世界の構造。皆がこの構造に疑問を持たずに暮らす中、彼は蘇った理想を信じて進んでゆけるのか?下巻へ。2021/10/20

NAO

69
上巻の前半、ネフリュードフが被告であるカチューシャに気付くまでは、裁判官や判事たちの立ち居振る舞い、心理などが描かれているのだが、彼らの俗物根性がいささか誇張ぎみに描かれていて、トルストイがいかに彼らを苦々しく思っていたかがわかる。そして、ネフリュードフもまた、常にカチューシャを上から目線で見ている。彼には、本当に彼女の苦しみを理解しようという真摯さがない。それがトルストイの貴族階級に対する本気の批判なのかどうか、いささかの疑問を感じながら、下巻へ。2022/01/09

aika

46
ネフリュードフがかつて愛したカチューシャに与えた一夜の屈辱以上に、一目彼に会おうと、子供を身ごもった体で停車場に駆けつけた彼女を、列車の窓をピシャリと閉めて捨て去った彼の非道さに心を抉られるようでした。自身の仕打ちが原因で身を堕とし、殺人容疑まで着せられた彼女と裁判で偶然再会し、贖罪のために奔走する主人公には、初めて読んだときと同じ強い嫌悪を感じます。その一方で、裕福ながらも愛に恵まれなかった過去の悲しさと、苦渋に喘ぐ農民に何とか寄り添おうと努力する彼の純心な性質にも、ようやく目を向けることができました。2022/09/23

i-miya

39
(本文) (第1編) マタイによる福音書。1. 人が何をしようと、どこにいようと、春は春であった。2011.10.01 桜桃(みざくら)、菩提樹。鴉も雀も鳩も、子供も、みな喜ぶ。一人、大人だけが自分をあざむき、苦しめ、人もだまし、苦しめあう。相手を支配するために、自分の頭で考えだしたものこそ神聖で重要だとしている。県刑務所事務室もそうであった。4/28 0900、未決囚女2、男1の出廷。女子監房の廊下。マースロワを呼びましょうか、と女看守。野末の空気。白いスカート、白いブラウス、豊かな胸。老婆。 2011/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/573568
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品