新潮文庫<br> 族長の秋

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族長の秋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784102052136
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

出版社内容情報

無人の聖域に土足で踏みこんだわれわれの目に映ったのは、ハゲタカに喰い荒らされた大統領の死体だった。国に何百年も君臨したが、誰も彼の顔すら見たことがなかった。生娘のようになめらかな手とヘルニアの巨大な睾丸を持ち、腹心の将軍を野菜詰めにしてオーブンで焼き、二千人の子供を船に載せてダイナマイトで爆殺したという独裁者――。権力の実相をグロテスクなまでに描いた異形の怪作。

内容説明

無人の聖域に土足で踏みこんだわれわれの目に映ったのは、ハゲタカに喰い荒らされた大統領の死体だった。国に何百年も君臨したが、誰も彼の顔すら見たことがなかった。生娘のようになめらかな手とヘルニアの巨大な睾丸を持ち、腹心の将軍を野菜詰めにしてオーブンで焼き、二千人の子供を船に載せてダイナマイトで爆殺したという独裁者―。権力の実相をグロテスクなまでに描いた異形の怪作。

著者等紹介

ガルシア=マルケス,G.[ガルシアマルケス,G.] [Garcia M´arquez,Gabriel]
1927‐2014。コロンビア、アラカタカ生まれ。ボゴタ大学法学部を中退し、新聞記者となって欧州各地を転々とした後、’55年に処女作『落葉』を発表。’67年『百年の孤独』によって一躍世界が注目する作家となった。次々と歴史的傑作を刊行し、’82年にはノーベル文学賞を受賞した

鼓直[ツヅミタダシ]
1930‐2019。旧朝鮮生れ。東京外事専門学校卒業。神戸市外大、神奈川大などでスペイン語を講じながらボルヘス、アストゥリアス、カルペンティエール、コルタサル、ドノソ、ガルシア=マルケスなどの主要作品を翻訳し、ラテンアメリカ文学ブームを牽引した。法政大学教授や日本スペイン協会理事長を歴任。瑞宝中綬章、スペイン民功騎士十字章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

55
3.6/5.0 なんかもう圧倒的にすごくて、ただひたすら修行のように苦心しながら読んだ。改行なし、会話の鍵カッコなしの濃密な文章がひたすらに続きまくる。独裁者の権力と残酷と悲哀がインパクトあるエピソードをこれでもかと詰め込みながらひたすらに綴られまくる。ときに現実と非現実と時間と主体が魔術的に錯綜する。たしかに歴史に名を刻む途方もない作品だとは思うのだけど、しかしまあ疲れましたね。2025/03/15

Porco

23
『百年の孤独』がブエンディア一族の栄光と没落を語った数奇な物語なら、本作はある独裁者と国のグロテスクでど派手な年代記だ。ある程度6つに区分けられた時間軸に沿った章節らしきものはあるが、「」の無くころころと入れ替わる語り部によって語られるため、物語に触れた直後は、巨大で入り組んだ城砦に迷い込んでしまったかのように読みづらく感じる。しかし、マルケスの魔術的な言葉選びによって、読み進むにつれていつしかリズムすら読み手は見出してしまう。賑やかで煌びやかで哀しい怪作。2025/03/04

FUKUSUKE

20
筒井康隆氏が百年の孤独の解説に「読むべきである。読まねばならぬ。読みなさい。読め」、と書いていた本。発売日になんとか手に入れた。6章で構成されているが、それぞれ大統領の遺体から始まる。改行がなく、「」で括られた文もない。視点もころころと変化するし、時系列に書かれているようで実は違っていたりするので慣れるまでがたいへんだ。マジックリアリズムも健在で。大統領の初恋の相手が日蝕の日に消えてしまうところは小町娘のレメディオスに重なる。愛のない交わりをくり返し、裏切られ、疑心暗鬼になるところに独裁者の孤独を感じる。2025/03/03

みやび

16
最初から最後までかなり難解でしんどい読書になった。一文が長く次の句点までが遠い。全く切れ目のない独特な文章はでもなぜかスイスイと読めるのが不思議。所々面白いと感じる瞬間はあるものの1ページ読むともう既に1ページ前の内容が分からなくなるくらい全く物語が入ってこない。それでも全体を通してずっと感じていたのは大統領の圧倒的な存在感と孤独感。最後の解説を読むと南米の国の歴史を知らないと理解が難しいと分かる。もう一度読む事があるかどうか分からないけど次にまた読む事があればもう少し自分の理解度が上がっていればいいな。2025/04/05

sg

13
6段落あるので語り手は6人だろうか。死んでいる大統領を発見する場面から始まり段落が変わるたびに最初に戻る感じ。独裁者らしく色んなことをやらかし虐殺を繰り返す。部下や妻のひどい死に方。改行もないが語りかける長い一文にだんだん慣れてきたところでやっとケリがついたか。死神さんのお迎えで最後は寿命を全うしたしたのか100才とも200才とも言われている。終盤何度も母に語りかけるところが切なくなる。結局愛し合いされたのは母親だけのように感じる。100年の孤独のウルスラを思わせる。 2025/03/02

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