出版社内容情報
超絶の最新鋭潜水艦ノーチラス号を駆るネモ船長の目的とは? 海洋冒険ロマンの傑作を完全新訳、刊行当時のイラストもすべて収録。
科学技術の粋を集めた最新鋭潜水艦ノーチラス号! 超絶の能力を備えたその潜水艦を自在に操るのは奇妙な影を湛えた謎の人物、ネモ船長。彼はいったい何者なのか。そしてその目的とは? 世界の海での冒険行を余儀なくされた、教授たち3人の運命は……。19世紀の最新科学の知見をふんだんに取り入れたヴェルヌ渾身の原文を忠実に翻訳、刊行当時のイラストもすべて収録した完訳版。
内容説明
科学技術の粋を集めた最新鋭潜水艦ノーチラス号!超絶の能力を備えたその潜水艦を自在に操るのは奇妙な影を湛えた謎の人物、ネモ船長。彼はいったい何者なのか。そしてその目的とは?世界の海での冒険行を余儀なくされた、教授たち3人の運命は…。19世紀の最新科学の知見をふんだんに取り入れたヴェルヌ渾身の原文を忠実に翻訳、刊行当時のイラストもすべて収録した完訳版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
180
海底の不思議な世界。訳者あとがきに、諸般の事情説明あり。註が膨大で、生物の学名を記載している。挿絵を全点漏れなく収録している。文庫だと、挿絵がちいさく、白黒であるため、印象がやや弱いかも。2013/07/23
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
127
海洋大ロマン。科学技術の粋を結集して作られた潜水艦ノーチラス号。悠久の旅はトレス海峡、サンゴの王国、インド洋、紅海、大西洋、太平洋、海底トンネル、失われた大陸から南極へと数多の海を駆け巡る。侵し難い雰囲気を醸し出す謎に包まれたネモ船長。暗い陰りが見え隠れする人間模様。しかしそこで出会う海洋生物や海藻類達がこの物語に花を添えてくれる。約10カ月の航海は二万里(八万キロ)を走破する。今の科学的知識では、見劣りする部分もあるかもしれないが、全く色褪せない輝きで海底への旅へといざなってくれる海底冒険小説の傑作だ。2017/02/23
扉のこちら側
116
2016年300冊め。訳者あとがきを読んで「大政奉還の年に書かれた」と知り驚く。地理や生物、化学的には正しくない情報もあるが、それにしても圧倒的な情報量。冒険小説でもあり、密室空間に置かれた人間の極限状態に迫る物語でもある。ネモ船長の謎は謎のままだった。2016/05/04
ゴンゾウ@新潮部
105
海底二万里の旅やっと終了。それにしても長かった。真珠の養殖、南極点到達、海底火山の発見、大蛸との激闘、冒険の数々とても盛り沢山。博物学者として冒険に魅了されるアロナクス教授と自由を求めるランド、ふたりに挟まれるコンセイユの葛藤がただの冒険譚ではない。ネモ船長の謎はまだ明かされていないが。2016/07/30
月讀命
103
前編に続いて、さらに旅する。スエズ運河の付近に紅海と地中海を結ぶ海底トンネル、大西洋には1日で沈んだといわれるアトランチス大陸が存在し、南極では絶体絶命な境地になり、超巨大な蛸と遭遇したり、夢とフィクション大満開になってくる。相変わらず生物図鑑の様相を呈しながら物語は進んでゆく。いずれの船にか攻撃されそれを撃破、3人は嵐の中、脱出に成功するが、いったいあの船は何なのか。船長とノーチラス号はどうなったのか。そもそも船長は誰なのか。最後まで何もわからないところで読者の想像力を豊かにさせてくれるのだが・・・・・2013/03/07