内容説明
妻殺しを企む男を襲う恐怖のピロートーク、結婚か別離かの選択をコインにゆだねるカップル、サンタクロースへの手紙の山を抱える郵便配達夫が選んだ解決法、等々…。スヌーピーの生みの親チャールズ・M・シュルツをはじめ、有名無名の作家たちが、愛と殺人、笑いと涙を題材に挑んだ、世界一短い小説157編を収録。
著者等紹介
モス,スティーブ[モス,スティーブ][Moss,Steve]
南カリフォルニア生れ。編集者、バスの車掌等の職業を経て、サン・ルイス・オビスポの週刊誌『ニュー・タイムズ』を設立。編修者兼発行人として活躍し、1987年に、同紙で“55語の小説”コンテストを開催する
ダニエル,ジョン・M[ダニエル,ジョンM][Daniel,John M]
ミネソタ州生れ。サンタ・バ-バラの生涯教育学校等で創作コースを教えた後、書店主、フリーライター、モデルを経て、数多くの雑誌に短編小説を寄稿
浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生れ。大阪外語大学卒業。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃん
28
すずらん本屋堂で紹介されていたので気になり借りてみた!超ショートショート(笑)わずか55語で成り立つ小説は、海外モノなのでイマイチよくわからないのもあるけど、クスッと思えるネタも!だいたいがブラックユーモアなのはご愛嬌!2015/02/22
海恵 ふきる
14
ショートショートよりももっと短い、五十五語小説(Fifty‐Five Fiction)が157編収録されている。良い物語は文字数の多さによらないことを改めて確信した。五十五語以内の言葉にも感動の涙はこぼれるし、人生の哀愁やおかしみがにじみ出るものだ。いくつかよくオチの分からないものもあったが、それはおそらくぼくの知識不足によるものだろう。いつか気が向いた時に読み直して意味がわかるようになっているのが楽しみだ。全てのお話(!)に挿画された和田誠さんのイラストも味わい深い。2020/06/07
メルコ
12
長い小説を読むことができない忙しい時、1日1編ずつ寝るまえに開いていった。英語で『55語の小説』として公募して集まったなかから157編を収録している。いわゆる星新一のショートショートのように、気の効いたオチのあるものがおもしろいが、短い語数でまとめなければならない翻訳の苦労がうかがえる。見開きの片方に文章、片方に和田誠氏による挿絵がありたのしめる。2023/10/11
アイアイ
10
一般読者の入選した五十五文字の物語。一ページの半分以下だけど、ブラックなジョークが効いている。日本人には分からない表現のものが含まれているけど、大まかには万人向けのシュールさで楽しめた。▷図書館2014/10/30
クナコ
9
再読3回目。米紙で募集され世界中から応募された、英単語55語以内で書く物語の優秀作品群。255文字感想文の参考になればと。やはり感想文と物語では別物だったが。55単語という限られた中に起承転結を収めるには読者側にもある程度深読みする能力が求められ、軽い頭の体操になる。「偉大な文学作品には必ず愛と死のテーマがある」という意見が印象的。全ての作品が傑作とは思わなかったが、いくつかの作品はとても美しかった。優れたツイッター小説のオムニバス本と思って読めば現代の若者にもとっつきやすいかもしれない。2018/07/09
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