出版社内容情報
みだらな犯罪で失った研究者の地位を取り戻すため、赤ん坊のライラを利用しようと狙うボンヌビル。その手がとうとう間近に迫った大洪水の日、マルコムは〈美しき野生号〉にライラを乗せ、力一杯漕ぎ出した。目指すは学者の聖域・ジョーダン学寮。濁流に流されて行き着く先々で出会う妖精や巨人は、敵か? それとも味方か? カヌーは目的地まで無事にライラを守り抜くことができるのか
内容説明
みだらな犯罪で失った研究者の地位を取り戻すため、赤ん坊のライラを利用しようと狙うボンヌビル。その手がとうとう間近に迫った大洪水の日、マルコムは“美しき野生号”にライラを乗せ、力一杯漕ぎ出した。目指すは学者の聖域・ジョーダン学寮。濁流に流されて行き着く先々で出会う妖精や巨人は、敵か?それとも味方か?カヌーは目的地まで無事にライラを送り届けることができるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
68
下巻は、マルコムの、アリスの赤ん坊ライラを連れての逃避行が描かれる。ライラを何とか父親の元に届けようとするのだが、降り続く雨とさまざまな妨害で、三人は何度も危険な目に遭う。中でもライラ奪おうとする三本足のハイエナをダイモンに持つ男の不気味さは半端ではない。魔女や巨人まで出てきて、この三人本当に無事にこの危難を乗り越えられるのか(乗り越えられたから、後の話があるのだけれど)と、下巻は読み始めたら一気読み間違いなしだ。とはいえ、この物語も、まだ先があるらしい。次も、波乱に満ちた話になるのだろう。2021/09/28
midorino
8
ライラを連れてカヌーで逃げるマルコムとアリス。二人の冒険にはらはらドキドキしながら物語を楽しめた。上下巻で完結だと思っていたので、「続く」の文字が嬉しい。2021/07/28
さぼてん
6
いやー面白かった。マルコムとアリスの冒険は凄まじくてハラハラしっぱなしだった。特にハイエナの男と対峙するシーンは児童書とは思えない表現ばかりで恐ろしかった。本編では2人が登場していた覚えはないけど、結局学寮に匿われるってことは本編でもいたのかな。これあと2巻分あるみたいだけど翻訳お願いします!!!3巻はまだ書き中だって…早く…2023/06/24
ちゃいみー
5
上巻の最後にあんな事が起こるとは予想もしなかった。こんな風にして冒険が始まろうとは。ノアの方舟を彷彿とさせる要素(洪水、男女、船による冒険)。しかもライラの冒険より10年前という時系列でありながらも、大災害への不安が付き纏う今の時代に出版されたからこそ、読み手としてリアリティを感じる描写も随所にあるように思う。10年前にマルコムとアリスの冒険が描かれていたらもっと違っていただろうか。ライラはこれからどうなるのだろう。とりあえず続きを待つことにしよう。2021/08/16
八角屋
4
断然ファンタジーっぽくなってきたぞ♪マルコムの、超自然な人たちに対しての機転の良さに感動!アリスも利口でいいヤツだな。早く続きを読ませて~!2021/12/10