内容説明
両大戦にはさまれた苦難の時代を断固たる勇気をもって生きぬき、ベルリン・フィルやヴィーン・フィルなどを指揮した数々の名演奏によって今や神話的存在にまでなったフルトヴェングラー。本書は、この20世紀前半最大の指揮者が、作曲家を論じ、演奏法を説き、音楽の心について語った感銘深い評論13編を収める。巨匠の音楽に対する愛の深さ、信念の厳しさは読む者の心を強くゆさぶる。
目次
すべて偉大なものは単純である
バッハ
ベートーヴェンの音楽
ベートーヴェンと私たち―『運命』第一楽章のための注意
『フィデリオ』の序曲―文献としての真実の価値
ロマン派について
ブラームスと今日の危機
ワグナーの場合
アントン・ブルックナーについて
ヒンデミットの場合
作品解釈の問題
ヴィーン・フィルハーモニーについて―百年祝典記念講演
音と言葉
著者等紹介
フルトヴェングラー[フルトヴェングラー][Furtw¨angler,Wilhelm]
1886‐1954。ドイツの指揮者・作曲家。1922年にニキシュの後を継いでライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とベルリン・フィルの指揮者となった。以来、ドイツ楽壇に君臨する存在として、主に古典派からロマン派にかけてのドイツ音楽を指揮し、深い精神性をたたえた名演奏を残した。20世紀最大の巨匠として神格化される存在
芳賀檀[ハガマユミ]
1903‐1991。東京生れ。東京帝大独文科を経てドイツに留学。帰国後、三高教授となり、日本浪曼派、四季同人として活躍
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感想・レビュー
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うりぼう
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